Sam's e-AT Lab

障害による困難さのある子どもたちの学習や生活を豊かにするためのe-AT(electronic Assistive Technology=電子的支援技術)に関する話題

文部科学省の公式サイトで、著作権法の一部を改正する法律のことが公開されました。
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http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/kakutei/detail/1405213.htm

そこに概要がPDFで公開されています。
以下、一部抜粋

③障害者の情報アクセス機会の充実に係る権利制限規定の整備(第37条関係)
・マラケシュ条約の締結に向けて、現在視覚障害者等が対象となっている規定を見直し、肢体不自由等により書籍を持てない者のために録音図書の作成等を許諾なく行えるようにする。
【現在】視覚障害者や発達障害等で著作物を視覚的に認識できない者が対象
【改正後】肢体不自由等を含め、障害によって書籍を読むことが困難な者が広く対象

school_kyoukasyo_share
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いらすとやより

これまで、著作権法第37条関連では、著作物を視覚的に認識できない視覚障害者や発達障害者等が対象だったのですが、肢体不自由者は紙のページをめくることに困難さがありますから、「著作物を読めない」という困難さは同じはずです。
障害種の対象が広くなったことを大きな前進と捉えたいと思います。
なお、同法の改正は施行期日は平成31年1月1日とのことです。

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2018年3月7日(水)伊藤史人さん@島根大学と一緒に秋田県立医療療育センターで講演した時のことを主催者NAOのたまごさんがブログで紹介してくださいました。
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http://naonotamago.wixsite.com/home/nao-shien-komyu4
180307秋田ワークショップちらし
当日は、空路羽田空港経由で人生初の秋田へ❗
3月とは言え、道路の脇に積まれた雪の高さに驚きつつ秋田県立医療療育センター入り。
会場に案内していただき、「会場のセッティングをしても良いですか?」とお断りしてテーブル等をセッティングしていたら、お手伝いしてくださったのはセンター長さんでした(驚)
その後、NAOのたまごの佐々さんと伊藤さんが到着され、会場は立ち見が出るほどの盛況ぶり❗

伊藤さんと私との掛け合いトーク(参加者からは「漫才を見ているようでした」と言う声をいただきました)で始まったワークショップ。
私の講演では、「1重度・重複障害児への療育や教育で大切にしたいこと」「2重度・重複障害児のデキル力を生かす学習上の工夫」についてスライドや動画を使って話を進めながら支援機器類のデモをさせていただきました。
180307支援機器活用研修会@秋田_配布資料
お世話になった秋田の皆様、この場を借りて御礼申し上げます。
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今回のブログでは、Facebookでのお友達のことを紹介します。
リアルでもお友達であるその方のお名前は、くぼりえさん❗
りえさんは、大阪府枚方市在住のイラストレーターです。
オフィシャルサイトはコチラです。
 ↓ ↓ ↓
http://kuborie.com
りえさんはブログもやっておられます。
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http://kubo-rie.cocolog-nifty.com/blog/

毎年テーマを決めてイラスト(水彩画だとSamは勝手に思い込んでいるのですが)を描いておられます。
2016_08
2015_12
s_3
いずれも素敵な絵ですよねぇ。
絵心の無い私にとって、りえさんは憧れの人です。

そんなりえさん...
実は、脊髄性筋萎縮症(SMA)2型による肢体不自由があり、車椅子ユーザーです。
24時間全介護を必要としておられ、夜間は人工呼吸器を使用しておられます。
普段は絵筆を持ってイラストを描いたり、パソコンを使って絵を描いたりしておられます。
絵筆を持ってイラストを描いておられる様子は、コチラでご覧いただけます。
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https://youtu.be/eM6rF2mW0Bk

りえさんは新しモノ好きで、パソコンだけじゃなく、一眼レフのデジタルカメラも持っておられて、カメラと繋いだパソコンからパシャパシャとシャッターを切っておられます。
また、iPhoneやiPadを活用して写真を撮っておられて、車椅子に取り付けて動き回ってもブレることなく撮影できるDJI Osmoでムービーを撮影することもあるそうです。

そんなりえさんと出会ったのが2017年の夏❗
京都で開催されたSMA患者会主催による【iOSアクセシビリティワークショップ】でした。
テクノツールの田代さんと一緒に伺ったワークショップで、Assistive Touchスイッチコントロールアクセスガイドの使い方や設定方法を紹介させていただいたのですが、その時に参加されていたのがりえさんでした。

疲労がたまったり夜になると手指が動かしづらくなり、絵筆を持つことがしんどくなって、PPSスイッチを使うことがあると言うりえさん...
以前からiPadを使っておられましたので、アクセシビリティ機能についてもご存知でしたが、ワークショップを機に「外付けスイッチ(りえさんの場合はPPSスイッチ)だけを使ってiPadで絵を描いてみよう」と思われたそうです。
「こんなん描きましたよぉ」と知らせてくださったので、「それ公開しちゃいましょうよ」と焚き付けたところ、スイッチコントロールを使った絵の描き方をYouTubeに何本もアップしてくださっています。
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Asobe Photoshop Sletchで描いたサクランボ
メモで描いたチューリップ

「1個のスイッチで絵を描いてみたいなぁ」と思っておられる方は、りえさんの動画を是非ご覧になってください(^o^)/
りえさんが、最近スイッチコントロールで描いたイラスト「くまことよぞら」「北山公園」をいただきましたので、掲載させていただきます。
お月さま
さくら
なお、当ブログに掲載しているイラストは、作者であるくぼりえさんから掲載許可をいただいています。
すべてのイラストの著作権はくぼりえさんにありますので、他への転載はご遠慮ください。

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iOS版とAndroid版がリリースされているVOCAアプリえこみゅは、アプリに表示されるすべての絵カードに音声がついていますので、、絵(イラスト)と音声のマッチング学習に活用できます。
FullSizeRender
それを使っている子どもの様子を担任の先生が撮ってくれましたので、編集してYouTubeにアップしました。
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対象の子どもさんは「まっ」と言う発語はありますが発話はありません。
しかしながら、就学前施設から「内言語を豊富に有しているようです。」と評価されていました。
音声付きの絵(イラスト)をタップして出力される音声を聞き、その意味をジェスチャーで表現している様子から、「内言語を豊富に有している。」と言うことが改めて確認できます

この力を意思伝達の手段として育んでいくことが我々のミッションであることは言うまでもありませんね。
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肢体不自由のある子どもたちが図工や美術の授業で絵を描く場合、障害の程度によってはハードルが高いことがあります。
絵筆を「握ること」「持ち続けること」「持って動かすこと」が困難な子どもさんの場合、教員が介助しなければならないことは少なくありません。

5/13に投稿した視線入力で音楽演奏♫〜目指せ❗作曲家で紹介したように、ローコスト視線入力装置は視線マウスアプリと組み合わせることによって、Windowsパソコンのマウスポインターの操作が可能になります。
Windows PCにプリインストールされているペイントと言うアプリは、マウスポインターを動かしてクリックしたりドラッグしたりして絵を描くわけですから、視線入力でも絵が描けるというわけです。

以下の絵は、Facebookで紹介してもらった作品です。
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ALSの成人男性がWindowsパソコンのペイントアプリとTobii Eye Tracker 4Cを利用して、視線入力で描かれた作品です(当ブログへの掲載についてはご本人の承諾を得ています)。
もちろんデザイン力やアート的センスと言った力は必要だと思いますが、視線を動かすだけで、ここまで精細に描けることに感動しました。

この絵に刺激を受けた私たちは、広島にあるユニコーン株式会社が開発されたmiyasuku EyeCon LTという視線マウスアプリを利用して、重度・重複障害児たちが視線を動かすだけで絵を描く学習に取り組むようにしました。
その際、使っている描画アプリは金森さんから教えてもらったTux Paintです。

Tux Paintには、①描画ウィンドウの外にマウスポインターを出さない機能、②マウスの左クリックを押し下げ続ける機能、の2つの特徴的な機能があります。
①は、誤ってクローズボタンをクリックしたりツールバーの項目をクリックしたりすることを防ぐことができます。
②は、絵を描く上で必須の機能なのですが、miyasuku EyeCon LTにはその機能が付いていないので、絵が描けるようになります。

視線入力に取り組み始めた子どもさんが絵を描いている様子をYouTubeにアップしましたので、どうぞご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
https://youtu.be/caj7kkhJoDo
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