なまはげ県の特別支援学校に勤めておられるT先生から、担当している子どもさんがTobii Eye Tracker 4CとWindows PC用意思伝達アプリmiyasuku EyeCon SWを利用して、文字のタイピング練習に取り組んでいる様子の動画を送っていただきました。

本人は「大きくなったらYouTuberになりたい」と、いたってイマドキの小学生(^^)
ありがたいことに本人も保護者もSamのYouTubeチャンネルで公開することを許可してくださいましたのでアップさせていただきました。
180718視線入力で文字タイプ
動画は、コチラからご覧いただけます。
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180718小2年-Tobii EyeTracker 4Cとmiyasuku EyeCon SWを使って視線入力で文字のタイピング

今年(2018年)2月から視線入力に取り組んできた彼は、まずEyeMoT 3Dなどで視線でパソコンに入力できることを学び、次第にレベルアップして、ついに文字入力ができるまでに上達したそうです。
以下、T先生の言葉を引用します。


毎日、学級担任の先生と短時間の視線入力トレーニングを重ねてきました。
自分の気になる言葉をmiyasuku EyeConSWで入力してみました。
このビデオでは〝なつやすみ〟。
1分30秒ぐらいかかっていますが、間違えずにやりきっているのも素晴らしいと思いました。

ビデオの最後ではなぜか表情が硬い。
その理由は「5時間目の勉強(視線入力)がこれで終わり」だから。
もっともっと入力したかったようです。

継続的な視線入力トレーニングと視線入力による適切な文字の入力環境があれば〝できるんだ!〟というのを彼が教えてくれました。
〝お友達にお手紙を書きたい〟〝居住地校交流での学習で友達に視線入力を見せたい〟など、新しいことに挑戦したいと話してくれました。

これまでの毎日の積み重ねが自信に変わった5時間目でした。

と、なんと素晴らしい言葉でしょう!
ICT活用という手段が子どもの目標を達成することに一役買い、その目標をさらに高めることに繋がったという意味でたいへん素晴らしい事例だと思います。

ここで大切なことは、学習時間が短時間ではあったとしても毎日取り組んだことだと思います。
1年間に授業があるのは、だいたい35週。
週に1回の授業では、たった35時間(1単位時間は小学校で45分、中学校や高校では50分)しか学習できません。
それでは、力がつくはずが無いのは自明の理!
まして、肢体不自由があれば、なおのこと時間がかかるものです。

毎日でなくても、週に3〜4回は学習していくような教育課程を編成することが現場に求められているのではないでしょうか。

Samも肢体不自由特別支援学校に勤めていますので、現場の教員が忙しいことはよく知っています。
登校直後から健康チェック、トイレ指導、カバンの中の荷物出し、お茶飲み、着替え、必要な子には医ケアや休憩(姿勢管理、呼吸指導)、係活動の指導...
そして、やっと朝の会〜授業〜給食〜授業...
1時間おきのトイレ指導、適宜お茶飲みや着替え、医ケア...
労働基準法で示されている休憩時間や休息時間は、児童生徒が下校してからとることになっていて、勤務校の場合、15:30が下校ですが、その後すぐに教室の片付けや掃除、汚れ物の洗濯、教材の片付けをしなければなりませんから、ほとんど休憩無しでみんな働いています。

それでも、「それって、この子に必要なの?」と思う授業が少なくありません。
卒業後に社会の中で行きていくため本当に必要な内容だけ選択して授業を編成するようにすれば、もう少し伸びる子どもは増えると思うのですが...