これまでに、iDevices(iPad・iPhone・iPod touchの総称)に搭載されているiOSアクセシビリティ機能の一つであるスイッチコントロールに関するネタを紹介してきました。
熱心な読者の方から「Samさんは、どんなスイッチ・インターフェイスを使ってますか?」という質問をいただきましたので、今回ご紹介します。

スイッチコントロール用スイッチ・インターフェイスには、iDevicesのLightningポートに挿し込んで使う有線タイプとBluetoothという電波を利用した無線タイプがあります。
後者は、家電量販店などでも市販されているBluetoothキーボードを分解して、SpaceキーやEnterキーの配線を引っ張り出して作ることができます。
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Bluetoothキーボードを改造したインターフェイス
ただし、Bluetoothキーボードを改造する方法は、万人向きではありません。
改造はもとより不具合が起きた時に修理が必要になりますので、電子工作の知識と技術が必要ですから...
あくまでも自己責任ということになりますし、「ハンダ付けなんてしたことないよ」という方にはオススメしていません。

「電子工作に詳しい人に作ってもらいます」と言われる方もおられますが、その「電子工作に詳しい人」は障害当事者を一生サポートしてくれるでしょうか?
世の中にある構造物は、いつか壊れたり不具合が起きるものです。
永遠に使い続けられるモノなんて無いと思うのです。
ですから、買ってすぐに使えるモノで不具合が起きた時に対応してくれるメーカーのモノを選ぶ方が無難だと思います。

Samが講演などでオススメしているスイッチコントロール用スイッチ・インターフェイスは、市販されていて、購入してすぐに使えるモノです。
市販されていれば、誰でも購入できますし、不具合が起きた時にメーカーが対応してくれますから安心度は高いと思います。
iOSのSC用I:F01
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Samが持っている【市販されていて、購入後すぐに使える】スイッチコントロール用スイッチ・インターフェイスです。
左から、①「できマウス3Ai。」、②変わる君、③Hook+2、④「できiPad2。」、⑤なんでもワイヤレス

①②③が有線タイプで、④⑤はBluetoothを利用した無線タイプです。
①②は先端がUSBプラグになっていますから、Apple社のLightning-USBカメラアダプタまたはLightning-USB3カメラアダプタと組み合わせて使います。
iOSのSC用I:F02
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左から①Lightning-USBカメラアダプタ、②Lightning-USB3カメラアダプタ

したがって、ちゃんと使うようにするには、下の写真のようになり、①②③はiDevicesのLightningポートに挿し込んで使います。
iOSのSC用I:F03
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左から、①「できマウス3Ai。」Lightning-USBカメラアダプタ、②変わる君Lightning-USB3カメラアダプタ、③Hook+2、④「できiPad2。」、⑤なんでもワイヤレス

「できマウス3Ai。」変わる君と接続するカメラアダプタは、Lightning-USBカメラアダプタでもLightning-USB3カメラアダプタでもどちらでも構いません。
Lightning-USB3カメラアダプタは、iDevicesに充電するポートが付いていますので、一日中使う場合にはLightning-USB3カメラアダプタが良いと思います。

以上、ご参考までに...

今日から夏休み巡業(講演や講習会のことです)が始まります。