汗ばむほどの陽気となった2019年4月20日(土)の午後...
2019年4月2日のブログで紹介した【九州地区e-AT研究会 in 佐賀】に参加するため佐賀県立中原特別支援学校に行ってきました。
佐賀県での九州地区e-AT研究会の開催は、うれしの・唐津に続いて3回目でしょうかね?
過去2回を上回る来場者数で、会場は熱気ムンムン!
特別支援教育に携わる教員に加え、コ・メディカルスタッフ、児童発達支援事業所や放課後等デイサービス事業所のスタッフ、肢体不自由児とそのご家族、佐賀県教育委員会の主事も参加されていました。

まずは、主催者である佐賀県特別支援教育情報端末・AT利活用研究会(通称:佐賀のLAN)の代表である松永泰臣さんによるオープニングトークから

続いて、1時間枠でSamが講演させていただきました。
新年度が始まってすぐの時期なので「新しく特別支援教育に携わる人に向けた内容で話してほしい」という主催者からのリクエストがありましたので【◯◯したいというココロを不自由にさせない教育が肢体不自由教育】【デキナイことにばかり着目するのではなく、デキルことを活かす】【デキルことを活かすにはAssistive Technologyの活用が重要】という3つのキーワードとともに事例を動画で紹介させていただきました。


近年、特別支援教育においてiPadや視線入力の活用が注目を集めていますが、それらは言語による表出・伝達が困難な人々へのコミュニケーション支援の考え方であるAAC(Augmentative and Alternative Communication=拡大代替コミュニケーション)のための発信ツールとして使ってこそ意義があると思っています。

しゃべれないけれどVOCA(Voice OutPut Communication Aids=音声出力装置)やiPadのVOCAアプリを使って会話する、鉛筆を持って文字を書くことはできないけれどiPadやパソコンのキーボードを使って文字をタイプする、キーボードは使えないけれど視線入力で文字をタイプする...
そういうツールとしての使い方が広がると良いなぁと思っています。
ただ、そいういうツールがあればコミュニケーションができるかというとそうではありません。
コミュニケーションする機会を支援者がどれだけ提供できるかがカギだと思っています。
さらに、伝えたいという意思や意欲を向上させる活動も併せて提供していくこと、そのためにSimple Technologyの活用がオススメだということも動画を紹介しながら話させていただきました。
Samの講演の後は、九州各地から集まった九州地区e-AT研究会の会員による屋台タイム!
※九州地区e-AT研究会では、展示やワークショップや個別相談などのブースを「屋台」と呼んでいます。決しておでんやラーメンが食べられるわけではありませんので誤解のないように(笑)
今年3月まで鹿児島県立加治木養護学校で校長を務めておられた坂上さんの屋台には、ローテクとハイテクを取り混ぜた教材の数々が展示されていて、実際に試すことができました。

宮崎県立日向ひまわり支援学校の飯干さんの屋台では、姿勢保持椅子に乗ったまま移動できる電動台車の展示とポスター発表。
この電動台車は宮崎県立日向工業高校の生徒たちが「日向ひまわり支援学校の生徒さんの役に立ちたい」という願いのもと製作された支援機器で、宮崎県内のメディアにも取り上げられたものです。

熊本県立荒尾支援学校の伊藤さんの屋台では、日々の学習指導に使っている自作の電子教材が所狭しと並んでいました。
オモチャ等の改造についての相談も受けておられました。

福岡県立柳河特別支援学校の木戸さんの屋台では、手作り教材の展示とAssistive Technology関係の書籍の紹介。

福岡県立築城特別支援学校の待木さんのブースでは、視線入力とゲーム系アプリの体験。
車いすに乗った子どもさんが体験しておられました。
毎回、待木さんの屋台でお馴染みですが、待木さんの絶妙な言葉かけやリアクションに親子揃って大喜びしておられました。

佐賀整肢学園こども発達医療センターOTの善明さんの屋台には、市販されている便利グッズが山のように並んでいて、皆さん手にとって試しておられました。
↓ ↓ ↓


佐賀市立小中一貫校 松梅校の木田さんの屋台は「iPadアプリ0円食堂」と銘打って、特別支援教育に使える無料アプリの紹介。
木田さんが準備してこられたiPadにインストールされている無料アプリを、参加者は実際に試すことができるので大盛況!
試したその場で自前のiPadにアプリをダウンロードする人も多くいらっしゃいました。

SamもiOSのアクセシビリティワークショップをさせていただきました。

時間の関係で、読み上げ機能や文字の拡大ぐらいしか試していただくことができませんでしたが、スイッチコントロールについてはデモで紹介させていただきました。
その後、肢体不自由のある子どもさんの親子から①算数で図形の作成をするためのiPadの工夫、②配布されたプリントに縦書きができるiPadアプリ、③図工で楽に絵が描けるiPadアプリ、に関する相談が寄せられました。
①の質問は「図形に線を書き込むことに困難さがある」わけで、線を描くのはマウスやトラックパッドのようなポインティングデバイスの方がやりやすいことを説明した上で、当人の手指の操作能力を見させていただいた限り、iPadを使うよりもWindowsパソコン(たぶん、当人が在籍している小学校には学習用のWindowsパソコンがあるでしょうから)にトラックパッドやトラックボールで入力した方がやりやすいと思いましたので、それを提案。
次の九州地区e-AT研究会は未定ですが、日程&会場が決まり次第お知らせしたいと思っていますので、ふるってご参加ください。
参加費は無料ですよ(^o^)/
2019年4月2日のブログで紹介した【九州地区e-AT研究会 in 佐賀】に参加するため佐賀県立中原特別支援学校に行ってきました。
佐賀県での九州地区e-AT研究会の開催は、うれしの・唐津に続いて3回目でしょうかね?
過去2回を上回る来場者数で、会場は熱気ムンムン!
特別支援教育に携わる教員に加え、コ・メディカルスタッフ、児童発達支援事業所や放課後等デイサービス事業所のスタッフ、肢体不自由児とそのご家族、佐賀県教育委員会の主事も参加されていました。

まずは、主催者である佐賀県特別支援教育情報端末・AT利活用研究会(通称:佐賀のLAN)の代表である松永泰臣さんによるオープニングトークから

続いて、1時間枠でSamが講演させていただきました。
新年度が始まってすぐの時期なので「新しく特別支援教育に携わる人に向けた内容で話してほしい」という主催者からのリクエストがありましたので【◯◯したいというココロを不自由にさせない教育が肢体不自由教育】【デキナイことにばかり着目するのではなく、デキルことを活かす】【デキルことを活かすにはAssistive Technologyの活用が重要】という3つのキーワードとともに事例を動画で紹介させていただきました。


近年、特別支援教育においてiPadや視線入力の活用が注目を集めていますが、それらは言語による表出・伝達が困難な人々へのコミュニケーション支援の考え方であるAAC(Augmentative and Alternative Communication=拡大代替コミュニケーション)のための発信ツールとして使ってこそ意義があると思っています。

しゃべれないけれどVOCA(Voice OutPut Communication Aids=音声出力装置)やiPadのVOCAアプリを使って会話する、鉛筆を持って文字を書くことはできないけれどiPadやパソコンのキーボードを使って文字をタイプする、キーボードは使えないけれど視線入力で文字をタイプする...
そういうツールとしての使い方が広がると良いなぁと思っています。
ただ、そいういうツールがあればコミュニケーションができるかというとそうではありません。
コミュニケーションする機会を支援者がどれだけ提供できるかがカギだと思っています。
さらに、伝えたいという意思や意欲を向上させる活動も併せて提供していくこと、そのためにSimple Technologyの活用がオススメだということも動画を紹介しながら話させていただきました。
Samの講演の後は、九州各地から集まった九州地区e-AT研究会の会員による屋台タイム!
※九州地区e-AT研究会では、展示やワークショップや個別相談などのブースを「屋台」と呼んでいます。決しておでんやラーメンが食べられるわけではありませんので誤解のないように(笑)
今年3月まで鹿児島県立加治木養護学校で校長を務めておられた坂上さんの屋台には、ローテクとハイテクを取り混ぜた教材の数々が展示されていて、実際に試すことができました。

宮崎県立日向ひまわり支援学校の飯干さんの屋台では、姿勢保持椅子に乗ったまま移動できる電動台車の展示とポスター発表。
この電動台車は宮崎県立日向工業高校の生徒たちが「日向ひまわり支援学校の生徒さんの役に立ちたい」という願いのもと製作された支援機器で、宮崎県内のメディアにも取り上げられたものです。

熊本県立荒尾支援学校の伊藤さんの屋台では、日々の学習指導に使っている自作の電子教材が所狭しと並んでいました。
オモチャ等の改造についての相談も受けておられました。

福岡県立柳河特別支援学校の木戸さんの屋台では、手作り教材の展示とAssistive Technology関係の書籍の紹介。

福岡県立築城特別支援学校の待木さんのブースでは、視線入力とゲーム系アプリの体験。
車いすに乗った子どもさんが体験しておられました。
毎回、待木さんの屋台でお馴染みですが、待木さんの絶妙な言葉かけやリアクションに親子揃って大喜びしておられました。

佐賀整肢学園こども発達医療センターOTの善明さんの屋台には、市販されている便利グッズが山のように並んでいて、皆さん手にとって試しておられました。
↓ ↓ ↓


佐賀市立小中一貫校 松梅校の木田さんの屋台は「iPadアプリ0円食堂」と銘打って、特別支援教育に使える無料アプリの紹介。
木田さんが準備してこられたiPadにインストールされている無料アプリを、参加者は実際に試すことができるので大盛況!
試したその場で自前のiPadにアプリをダウンロードする人も多くいらっしゃいました。

SamもiOSのアクセシビリティワークショップをさせていただきました。

時間の関係で、読み上げ機能や文字の拡大ぐらいしか試していただくことができませんでしたが、スイッチコントロールについてはデモで紹介させていただきました。
その後、肢体不自由のある子どもさんの親子から①算数で図形の作成をするためのiPadの工夫、②配布されたプリントに縦書きができるiPadアプリ、③図工で楽に絵が描けるiPadアプリ、に関する相談が寄せられました。
①の質問は「図形に線を書き込むことに困難さがある」わけで、線を描くのはマウスやトラックパッドのようなポインティングデバイスの方がやりやすいことを説明した上で、当人の手指の操作能力を見させていただいた限り、iPadを使うよりもWindowsパソコン(たぶん、当人が在籍している小学校には学習用のWindowsパソコンがあるでしょうから)にトラックパッドやトラックボールで入力した方がやりやすいと思いましたので、それを提案。
USB接続のトラックパッドとしては、こういうのがあります。
↓ ↓ ↓
②の質問には、文字入れくんを紹介。
③の質問には、現任校から参加していた若手4人に任せていたところ、「ウチの学校では、子どもたちが持ちやすいように柄を工夫した筆やスポンジ付きの棒を使って絵を描いていますよ」「iPadの描画アプリなら、一昨年の研修でやったPaperがイイんじゃないかと思います」という提案をしてくれていました。
側で聞いていても、なかなか的確なアドバイスをしてくれる若手に頼もしさを覚えました(*^^*)
お母様自身が家でも描かせたいという願いがありましたので、持参しておられたiPadにPaperをさっそくダウンロードしておられました。
次の九州地区e-AT研究会は未定ですが、日程&会場が決まり次第お知らせしたいと思っていますので、ふるってご参加ください。
参加費は無料ですよ(^o^)/
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