肢体不自由児・者の中には、iPadやiPhoneを使う際に任意の場所をタップすることが難しい場合があります。

そんな時、彼らの得意な動作に反応するスイッチやセンサー類とシステムデザイン・ラボさんが開発したスイッチインターフェイスi+Padタッチャーを支援者が準備することで解決する場合があります。
i+Padタッチャー
i+Padタッチャー
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とは言え、利用するアプリやシチュエーションによっては、iPadやiPhoneの画面にi+Padタッチャーの静電ユニット部を貼り付け直すのが支援者にとって面倒な場合があります。

2019年9月20日にアップデートされたiOS13/iPadOS13では、アクセシビリティ機能のAssistive Touchにマウスサポートが追加され、BluetoothマウスやUSBマウスがiPadやiPhoneで使えるようになりました。
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iOS13に追加されたアクセシビリティ新機能①〜Assistive Touchのマウスサポート

iPadでもマウスが使えるようになりました〜iPadOS13のアクセシビリティ新機能《Assistive Touch》マウスサポート

このAssistive Touchのマウスサポート機能を利用すれば、i+Padタッチャーを貼り替える代わりにマウスで任意の場所を指定して、外付けスイッチ入力によるタップ操作が可能になります。

そのためには、マウスの中に入っている基盤にハンダ付けされた左クリック用マイクロスイッチからコードを出して3.5mmモノラルミニジャック(ボックスジャックをマウスに埋め込むスタイルでも構いません)を取り出せるように改造すればOKです。
iPad mini 4に接続した改造マウスと外部スイッチ
iPadPro11インチに接続した改造マウスと外部スイッチ
それを可能にするために、USBマウスを改造してみました。
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外部スイッチが接続可能なマウス
改造するにあたって参考にした書籍は、明治図書さんから出版されている改訂版障がいのある子の力を生かすスイッチ製作とおもちゃの改造入門です。
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スイッチ制作とおもちゃの改造入門
《USBマウスの改造》というタイトルで95ページに書かれていますので参考にしてみてください。

Can☆Do(キャンドゥ)という100均ショップで売っていた税別100円の光学式USBマウスを買ってきて、同僚に手伝ってもらいながら作ってみました。
外部スイッチが接続可能なマウスたち
実際に使うことを想定した動画を撮影してYouTubeに公開しました。
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iPadOS13/iOS13のアクセシビリティAssistive Touchのマウスサポート機能を利用して外部スイッチでタップ操作