2019年12月1日のブログ12月15日(日)は長崎へGO!〜e-ATセミナーinいさはやで紹介していた〈e-ATセミナーinいさはや〉に参加してきました。
191215e-AT長崎_案内チラシ表
当日のことを振り返ってみます(加齢のため記憶力が低くなっていますので、内容やお名前にミスがあるかもしれません...見つけられた方はコメント欄にご記入ください)

まずは、長崎県内の特別支援学校教員前川 千加奈さんと肢体不自由児の保護者Sさんによる実践発表からスタート。
前川さんの発表
前川 千加奈さんが担当していた子どもさんは発語が難しい肢体不自由児...
内言語はたくさんあるようなので、それをVOCAで表現できるようにならないだろうかという願いから指導・支援を始められたそうです。

まずは、挨拶言葉から...でも、なかなかVOCAを使おうとしない子どもさん...
しかし、別の言葉をVOCAに録音した時から、その子がVOCAを使うようになったそうです。

その取組の中で、該当の子どもさんから気付かされたこととして「VOCAを使って(教員である)私が伝えさせたかった言葉は、本人が伝えたい言葉ではなかった」ということを話しておられました。

Samも同じような経験をしてきましたし、そういう場面をたくさん見てきました。
教員を含めた支援者が、そこに気づくかどうかで子どもは変わるだろうと思っています。

続いて、肢体不自由児の保護者Sさんによる実践発表。
保護者Sさんの発表
Sさんの子どもさんは、長崎県内の特別支援学校(肢体不自由)に在籍しておられます。
発語がない子どもさんだそうですが、内言語はあるだろう...
しかし、コミュニケーションは限定的なものになりがちで、尋ねたことに対して見せてくれる表情や身体の動き(Sさんは緊張とおっしゃってましたが)を読み取っておられたそうです。

「楽しいのかな?」「暑いのかな?」「アンパンマンが見たいのかな?」「お腹がすいているのかな?」といったように「◯◯なのかな?」と本人の気持ちを分かろうとしても分かってあげられなかったそうです。
その後、特別支援学校に入学してからの食事場面で、随意的に舌を動かしていることが分かり、その動作でYes/Noが表出できるのではと考えてコミュニケーションするようになったそうです。
それ以降、心がけていることとして以下の4点を紹介してくださいました。

◯本人に尋ねて本人が意思表示をする場面を多くする
◯勝手に(先読みして)してしまわない(=本人に確認する)
◯たくさん(本人に)話しかける
◯声を出して何かを言っている時は相槌をする
◯スーパーに行く時など「行くor行かない」を選択できないシーンでは尋ねない(尋ねる時はTPOに応じて)
 ↑ ↑ ↑
(  )内はSamの注釈

これら4つの点というのは、ICT・AT機器を活用したコミュニケーションに限らず、発語の無い子どもさんとコミュニケーションする上で重要なポイントだと思います。

新たな気づきがあったe-ATセミナーinいさはや...
続きは後日のブログで紹介します。