2020年3月21日のブログ重いハンディキャップのある子どもたちのテクノロジーを活用した教育&学習セミナーin盛岡で紹介していたセミナーに現地での講師として参加してきました。

COVID-19対策として、現地参加だけでなくzoomを利用したオンライン参加も可能となり、現地スタッフを含め総勢87名(現地25名、オンライン62名)の方が参加されました。

現地での講演はzoomを利用してリアルタイムで配信しましたが、会場のWi-Fiの上りスピードが速かったおかげで、受講者の端末に表示されるスライドが鮮明で音声もまずます聞き取りやすかったという声が寄せられホッとしています。

音声配信については、ハウリングや音量調節ができるような講師側の工夫(ヘッドセットを使うなど)が必要かなと思っています。
ハイブリッドセミナーの様子
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会場の様子です。
プロジェクターで前方スクリーンにzoomの画面(スライドやオンライン参加者)を映し出しています。
盛岡セミナーの現地参加者
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現地参加された皆さんと一緒に撮影した集合写真

一緒に講師を務めた伊藤 史人さん(島根大学)と引地 晶久さん(西部島根医療福祉センター)は、視線入力をどのように活用すれば良いかということについて話す予定でしたし、金森 克浩さん(日本福祉大学)は先日Anaheimで開催されたCSUN Assistive Technology Conferenceで入手した知見を中心に話される予定でしたので、講演のトップバッターであるSamは視線入力も含めたe-ATを活用する意義について事例を交えてお話しさせていただきました。
盛岡ハイブリッドセミナー
有料セミナーでしたので、4本あった講演内容のすべてを当ブログで紹介するわけにはいきませんが、Samが講演で話したことの概要を以下に紹介します。

ふだんの講演であれば、支援機器のデモンストレーションやトピックを紹介しながら2時間かけてお話しする内容ですが、ほとんどスライドしか見ることができないであろうオンライン参加者が退屈しないようにと脱線することなく話しました。

その中で強調したかったことは、以下の4点です。


①「手段にこだわらず、今デキルことでコミュニケーションしよう」というAACの考え方

②重度・重複障害と評価されている子どもたちのデキルことを活かすためにテクノロジーを使うけれど、一つの入力方法にこだわらず、TPOに応じて使い分けていくこと

③子どもにとってお得なことを支援者が提供して成功体験を積み上げることが「伝えたい」というコミュニケーション意欲を向上させるコツ

④コミュニケーションを拡大するには、発信手段の獲得・向上と併せて、意思や意欲を育てると同時に、コミュニケーションできる機会を提供すること

講演スライド04
講演スライド02
講演スライド05
200329盛岡セミナー_配布資料01
200329盛岡セミナー_配布資料02
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参加者に配布した資料のJPEG画像です。

COVID-19の感染拡大を防止する意味でハイブリッド形式のセミナーになりましたが、オンラインによる講演に手応えを感じました。
今後、このような形でのセミナーや講演が増えそうな気がしますが、やっぱり目の前にたくさんの人がおられてその反応を見ながらお話しさせていただく方がありがたいですね。

一日も早くCOVID-19の感染拡大が終息することを願いつつ、今日から始まる新年度をスタートしたいと思います。

200329盛岡セミナーチラシ_完成版
なお、当日のことを金森 克浩さんと菊池 直実さんがそれぞれご自身のブログで紹介してありますので、併せてお読みください。
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【参加しました】重いハンディキャップのある子どもたちのテクノロジーを活用した教育&学習セミナーin盛岡金森 克浩さんのブログ記事へ)

盛岡セミナー2020 終了しました!菊池 直実さんのブログ記事へ)