2020年4月1日のブログ行ってきました!〜重いハンディキャップのある子どもたちのテクノロジーを活用した教育&学習ハイブリッドセミナーin盛岡で紹介したハイブリッドセミナーにオンラインで参加された矢澤 博美さんが、ご自身のFacebookに当日の講演内容をまとめてくださいました。

ご本人から許諾をいただきましたので、以下に全文を紹介します。
ハイブリッドセミナーの受講者側PC画面


🌼 重いハンディキャップのある子どもたちの テクノロジーを活用した教育&学習セミナー in 盛岡 3/29🌼

1️⃣福島 勇先生のお話より
福島先生は、昨年9月にフラミンゴ隊でお招きして講演していただきました☺️今回、画面上ですがまたお会いできて嬉しかったです✨
※昨年の講演についての投稿、あさみんがすごく丁寧にまとめてくれています🍀
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https://flamingotai.themedia.jp/posts/6985301/
今回のお話から、改めて大切と思ったこと
⭐️「どんなテクノロジーを使うか?」ではなく、「本人が何をしたいか」
⭐️ノンテクコミュニケーション ローテクコミュニケーション ハイテクコミュニケーション →どれがベストか、ではなく、TPOで使い分ける。
たとえば、ノンテクやローテクは、お互いが向き合っていないとできない(背中向けてると使えない)。
かといって、ハイテクは、機器使うので、お風呂の時など使えない。
⭐️相手が背中向けてても使えるのは… VOCA(携帯型音声出力装置)、スマホ、タブレットなど。
⭐️タブレットで、ドロップトークの画面をスムーズにタップして音声出力し、先生と会話する男の子を動画で紹介
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最初からできていたわけではない。
ココを押すとこの音声が出る、ということを毎日やることで、少しずつわかってくる💪
⭐️参加者からの質問 「いま何もスイッチやってないが、何から始めたら?」
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福島先生 「お子さんの好きなことは何ですか? 例えば、風を感じるのが好きな子がいたら、スイッチで扇風機まわすなどができる。読み聞かせが好きな子がいたら、タブレットタップしたらページがめくられて音声が流れる、など。」
⭐️オンライン参加のお母様からのメッセージ
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スイッチ押して「ありがとう」と音声を流すことができるだけでも、まわりは嬉しいし「この子はこういうことができるんだ」と周りの反応が変わってきます❣️

2️⃣伊藤 史人先生のお話
史人先生は、フラミンゴ隊で一昨年11月講演していただきました
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https://flamingotai.themedia.jp/posts/5188177/
その際もインパクトのある発言が印象に残っていますが(笑)、今回の講演でもしょっぱなからドキッとする発言が…「神の手問題」💦
支援学校の先生にありがちな、本人の手を取ってスイッチを押して、(本人が押せた、ということにして)「はい、よくできましたね〰❤️」
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これはけっこうあるんですけど、もうやめてほしい‼️と史人先生。 (笑)
時間がなかったり、早く成果を出したい気持ちがあるのだろうが、第三者から見たらほんとに気持ち悪い❗と力説💪
そこから、視線入力のお話☺️
⭐️視線入力は、「押す」というアクションが不要なので、実際にはスイッチ押す能力があるのに付随運動があって難しい人なども使える。「何を見ていて、何を認知しているか」がわかる。本人の出力。 ⭐️視線入力には、感覚統合が大事。(感覚統合できていないと難しい。) 障害があると、基礎感覚(五感)が乏しい。「眼球運動のコントロール」は基礎感覚の上にある。

⭐️菅 順一 (Junichi Kan)さんが発明した「抱っこスピーカー」は、音を振動に変える。
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http://ensound.jp/?pid=102394346
タブレット操作→振動する→画面と自分との間に繋がりができる→反応がよくなる 人間というのは、「押した」という感覚が欲しいもの。
だからキーボードはタイプライターの時代から300年間スタイルが変わらない。(今の技術なら真っ平らなキーボードでもいいはずなのに←掃除も楽だし)
視線入力は、その「押した」という感覚がない。
それを補うのが振動というフィードバック。
抱っこスピーカーはお値段4万円だが、支援学校でも取り入れている。
4万円が厳しければ2万円の自作キットもある。
それも厳しければ、「アナログで拍手する、なでる」などしてとにかく本人を盛り上げる。やってる本人はとにかく反応が欲しい❗
⭐️視線入力訓練ソフトEyeMoTは、ほかに無料のソフトがないこともあり、視線入力で一番使われている。
風船割りのゲーム→人は動いているものを見る&目のあるものを見るから、それを活かして作られている。
まずはカンタン設定から始める。
カンタン設定では、ストライクゾーンが広め(風船のまわりに白いぽわんとした円があり、そこに視線が行けば、風船自体を見ていなくても割れる設定)。
また、まわりの風船がその白い円に勝手に入ってくるから、的中率が高くなる。
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成功体験を積み重ねるのが大事❣️ これを1〜2週間やったら、次のレベルへ。
次は、風船そのものを見ないと反応しない設定。
親は、カンタン設定でできていたことが、次の設定でできなくなるのが怖い。
でも、やってみるべき。
やれば、お子さんが認識してることがわかる。
難易度を適切に調整しながらやる💪
⭐️トレーニングは、100回くらいやって、精度をあげる。
一ヶ月の平均じゃわからない。
一年くらいやってみて、傾向がわかる
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・まわりを信じさせることができる💪
・本人の自信になる💪
・次に繋がる💪✨

3️⃣金森 克浩 (Katsuhiro Kanamori)先生のお話
よくお名前を拝見する先生
今回は、CSUN AT Conference(米カリフォルニア州アナハイムで開催される世界最大級のアクセシビリティカンファレンス)に参加されたお話でした。
⭐️アクセシビリティとは 「障害による物理的な操作上の不利や,障壁(バリア)を,機器を工夫することによって支援しようという考え方」
⭐️このカンファレンスは、今まで視覚障害がメインだったが、今回は車椅子のパラリンピアンがゼロリフトトランスファーする実演があった。(車椅子からベッドへ、またその逆も、介助者が本人を持ち上げることなく移乗)
⭐️PIMD(超重症児)の発表もあった。ポーランドでは、EUから補助金をもらって、重症児施設でICTの活用をしている。
⭐️4月から、厚労省で「ATA〜アシスティブテクノロジーアドバイザー〜育成研修」がスタート。
オンライン講座と学習会。(今回は教員と学生は参加できないが、来年4月からはもっと自由に参加できる模様。)

4️⃣引地 晶久 (Akihisa Hikiji)先生のお話
引地先生もまたあちこちでお名前見かけてました❣️西部島根医療福祉センターのOTさん✨
テクノロジーの活用で「わかる」「できる」を見つけよう というテーマでお話くださいましたが、とにかくスライドがわかりやすかったです。(ぜひフラミンゴ隊でお招きしたいと思いました❣️)
関わっていらっしゃるお子さんたちのリアルな姿が励みになりました✨
たとえば、まわりから「視線入力は難しいよ。」「学習は無理じゃないかな。」と言われていたお子さんが3年頑張った結果、視線入力で神経衰弱をしたり、ひらがな学習アプリでお勉強したり❤️
でもそれは、週一回のリハビリだけでは成し得なかった、家族や学校みんなが協力して少しずつやってきた成果だと😢
「できないこと」より「できること」に目を向けて、可能性を信じて…✨
そして、目が見えないと言われていたお子さんが視線入力を始めたところ、「あれ?どうやら、見えている?」となり、今やドクターも見解を変えた、と😍
私はこの情報がとにかく嬉しかった✨
なので、「ここで質問しなきゃ始まらない!」と思い、勇気を出してひょっこり顔を出し、質問しました😆
「我が子も目が見えないが、視線入力にチャレンジしようと、機器を揃え始めたところ。最初は、見えない前提で、音を頼りに視線を動かす仕組み…例えばPCにドロップトークを入れて、画面に2つアイコンを作って、それぞれから音が出るようなセッティング…を考えていたが、見える前提でスタートした方がいいのか?」
引地先生は、「そのお子さんも最初は音の方向を捉えるようなことから始めたが、ある時、もしかして見えてる?というような姿を見て…」とのことでした😍
すごく希望がもてました💪
⭐️PCの固定具については、miyasukuスタンドがオススメ。
ほかの固定具より高いところにも低いところにもセッティングできる。
分解して持ち運べる。
固定具はどれも5万円以上するが、重度の子は特に、簡易な固定具ではなくちゃんとしたものがいい。
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以上、豪華講師陣による盛りだくさんの内容でした✨ コロナの影響で、開催について相談や調整、直前まで大変だったことと思います❣️ ありがとうございました

こうして文章にしていただければ、後から振り返る際、参考になりますね。
矢澤 博美さん、ありがとうございました。