2019年9月22日のブログ行ってきました!〜フラミンゴ隊主催iPad活用セミナー@千葉で紹介したフラミンゴ隊(tai)のメンバーであるYさんが、小学生の娘さんと一緒にSimple Technologyを活用した活動をご自身のFacebookやブログゆうな&familyのいろいろdaysで紹介してくださっています。

2020年4月30日にアップされたブログ記事なりゆきヒロイン物語の中で、お花に水遣りをする話が登場します。
お花に水遣りをする時ってジョーロを使いますよね。
水遣りする女性のイラスト
でも、肢体不自由があるためにジョーロが持てない人の場合どうしますか?
「ジョーロが持てないから、代わりに私(支援者)がやってあげよう」と考えてしまいがちです。
一方、「ジョーロは持てないけれど、得意な動作があるから、その動作でスイッチに入力して電動のスプレーでお花に水をかけてもらおう」と考える支援者もいると思います。

アメリカの心理学者Beatrice Ann Wrightさんは、著書Physical disability - a psychosocial approach, 2nd ed.の中で、前者の考え方を【Succumbing Framework】、後者の考え方を【Copying Framework】と呼んでいます。
英語では分かりにくいので、日本におけるAAC研究の第一人者である東京大学先端科学技術センター教授の中邑 賢龍さんは、書籍AAC入門の中で、前者を【ヨシヨシ枠組み】、後者を【デキルゾ枠組み】という言葉で表現し、【ヨシヨシ枠組み】と【デキルゾ枠組み】の考え方を以下のように解説しておられます。


【ヨシヨシ枠組み】の考え方は、
①何が出来ないかという視点
②その人を受動的で災難にあった人としてとらえる
③予防や治療が障害の解決に関する唯一妥当な方法だとする事

【デキルゾ枠組み】の考え方は、
①何が出来るかという視点
②その人を自分の生活を建設的に作り上げている人としてとらえる
③人や、社会的、物理的環境を変えることで制限を減らせば、困難も変わる

Yさんはなりゆきヒロイン物語の中で、顔を動かすことが得意な娘さんが、その動きでクリップアーム棒スイッチに入力して、電動スプレーで花の水遣りにチャレンジしたことを紹介しておられます。
まさに、【デキルゾ枠組み】の具現化です!

その時に使った支援機器がMaBeee、iPhone版MaBeeeコントロールアプリ、i+Padタッチャーです。

もっと多くの方々に知っていただくために、その設定方法を動画化してYouTubeにアップしました。
 ↓ ↓ ↓
乾電池式ハンディスプレーにMaBeeeを入れて、iPadに貼ったi+Padタッチャーに接続した外部スイッチに入力して、水撒きしたり水遣りしたりする方法20200430_#0456(YouTube動画へ)

興味のある方は是非ご覧ください。

Yさん親子のチャレンジは今後も続きそうですので、ブログゆうな&familyのいろいろdaysのチェックもよろしくお願いします!