iPad用VOCAアプリにトーキングエイドfor iPadというアプリがあります。
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起動すると、iPad標準のスクリーンキーボードよりも大きめの五十音文字盤が現れます。
利用者がタイプしたい文字をタップするとアプリがその文字を読み上げ、文字盤の上方にタイプした文字が表示されるというアプリです。

昨年度で高等部を卒業した女子Mさんは「(ひらがな五十音は理解しているので)自分の考えを文字にして読み上げたい」という希望を持っていました。
とは言え、上肢を動かす上での困難さがありましたので、筆記具を持って文字を書くことはできません。
また、口腔機能や呼吸機能を司る筋肉のコントロールもうまくできないために、相手に聞き取りやすい声で発話することに困難さがありました。
大きな文字の方が見えやすいようでしたので、23.8インチのパソコン用モニターにiPadのディスプレイを映し出すようにして、スイッチコントロールを利用するようにしました。
その際、楽に動かせる右手で外付けスイッチに入力するようにし、Mさんが入力しやすい位置を探していきながら文字タイプの練習を昨年5月から始めました。
Mさんが利用したスイッチコントロールは、4年生のK君が利用していた手動ハイライト(=Step Scanning)ではなく、自動ハイライト(=Auto Scanning)という機能です。
初めに、利用したスイッチはBig Switchで、右肩の上に設置するようにしました。
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その様子を撮影した動画をYouTubeにアップしています。

2学期には、外付けスイッチをSpecs Switchに変更するとともに、文字を見やすくするために24インチディスプレイから50インチディスプレイに変更しました。
その様子を撮影したYouTube動画はコチラです。
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https://youtu.be/T86JU02654w
Mさんがスイッチコントロールで使っているインターフェイスは、「できiPad。2」(「できあいぱっどつー」と読みます)というBluetooth無線でiPadと接続するタイプのものです。