肢体不自由のある子どもたちが図工や美術の授業で絵を描く場合、障害の程度によってはハードルが高いことがあります。
絵筆を「握ること」「持ち続けること」「持って動かすこと」が困難な子どもさんの場合、教員が介助しなければならないことは少なくありません。

2018年5月13日に投稿した視線入力で音楽演奏♫〜目指せ❗作曲家で紹介したように、ローコスト視線入力装置は視線マウスアプリと組み合わせることによって、Windowsパソコンのマウスポインターの操作が可能になります。
Windows PCにプリインストールされているペイントと言うアプリは、マウスポインターを動かしてクリックしたりドラッグしたりして絵を描くわけですから、視線入力でも絵が描けるというわけです。

以下の絵は、Facebookで紹介してもらった作品です。
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ALSの成人男性がWindowsパソコンのペイントアプリとTobii Eye Tracker 4Cを利用して、視線入力で描かれた作品です(当ブログへの掲載についてはご本人の承諾を得ています)。
もちろんデザイン力やアート的センスと言った力は必要だと思いますが、視線を動かすだけで、ここまで精細に描けることに感動しました。

この絵に刺激を受けた私たちは、広島にあるユニコーン株式会社が開発されたmiyasuku EyeCon LTという視線マウスアプリを利用して、重度・重複障害児たちが視線を動かすだけで絵を描く学習に取り組むようにしました。
その際、使っている描画アプリは金森さんから教えてもらったTux Paintです。

Tux Paintには、①描画ウィンドウの外にマウスポインターを出さない機能、②マウスの左クリックを押し下げ続ける機能、の2つの特徴的な機能があります。
①は、誤ってクローズボタンをクリックしたりツールバーの項目をクリックしたりすることを防ぐことができます。
②は、絵を描く上で必須の機能なのですが、miyasuku EyeCon LTにはその機能が付いていないので、絵が描けるようになります。

視線入力に取り組み始めた子どもさんが絵を描いている様子をYouTubeにアップしましたので、どうぞご覧ください。
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https://youtu.be/caj7kkhJoDo