Sam's e-AT Lab

障害による困難さのある子どもたちの学習や生活を豊かにするためのe-AT(electronic Assistive Technology=電子的支援技術)に関する話題

カテゴリ: その他

日本肢体不自由児協会が開催している第37回(平成30年度)肢体不自由児・者の美術展/肢体不自由児・者のデジタル写真展の展示会が、12月6日から東京・池袋にある東京芸術劇場 5階ギャラリー1で開催されています。
展示会のイラスト
2018年9月9日のブログ外付けスイッチに入力してiPadで写真を撮る〜100均リモートシャッターの利用や同年9月16日のブログ作品展に応募する絵を視線入力で描こうで紹介したように、この作品展には現任校からも多くの子どもたちが出展しました。

そのうち、中学部の子どもが美術展のコンピュータアート部門で優秀賞、小学部の子どもがデジタル写真展で特賞を受賞することができました。
各学級担任や美術科担当教員の指導・支援の賜物だと思います。

その初日の様子が、NHKの首都圏NEWS WEBで紹介されています❗
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手や足に障害のある人の美術展

福岡でも移動展示会が開催されますので足を運んでみようと思っています。
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Samは、言語聴覚士や作業療法士を目指す若者や特別支援教育の教員免許を取得しようという若者向けの講義を依頼されることがあります。
依頼される講義は、AAC(Augmentative and Alternative Communication:拡大代替コミュニケーション)ですが、Samの話ばかりではつまらないだろうと思い、極力演習を取り入れるようにしています。

特に重度・重複障害を含む肢体不自由者(児)へのAACでは、ノンテク・ローテク・ハイテクによるコミュニケーション支援が求められます。
ハイテク・コミュニケーションではVOCA・スマートデバイス・パソコン・各種スイッチ等入力手段を取り上げますが、ローテク・コミュニケーションでは絵(写真)カードや視線ボードなどを取り上げて、実際に体験してもらうようにしています。
視線ボードでコミュニケ
透明文字盤でコミュニケーション
ローテクのコミュニケーション支援具はパソコンやデジカメなどで作れるので手作りしていますが、受講者が多いと大量に作らなければなりません。
そうなると、それなりに時間が必要です。

そこで「安価に手に入らないかなぁ」とネット検索していた時、透明文字盤を販売しているサイトを発見!
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https://www.tencil.biz/item.html
なんと、Samの地元福岡市にある会社ではありませんか!

ということで、3年ほど前から必要な時には購入するようにしています。
最近、また購入しないといけないことになり、【透明文字盤】でググってみたところAmazonでもヒットしましたので、備忘録として書き留めておきます。
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コミュニケーションボード 介護用透明文字盤 50音ひだり配列
コミュニケーションボード 介護用透明文字盤 50音みぎ配列
透明文字盤 あいうえお表 介護 リハビリグッズ フリック式
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パソコンやスマートデバイスを売ったり、リサイクルに出したりする前に、データを消去しなくてはいけませんが、今流行りのスマートスピーカーを手放す場合も同様にしないといけないそうです。

スマートスピーカーは比較的新しい機器のため、データを消去することを考えたことがありませんでした。
LifeHackerさんのWeb記事にその方法が書いてありましたので備忘録としてメモしておきます。
IMG_7513
以下、Web記事の一部を抜粋して書き留めておきます。


【Amazon Echoシリーズの場合】
①第2世代のAmazon EchoおよびEcho Dotをリセットするには、デバイスの上部にあるマイクオフボタンと音量を下げるボタンを押し続けます。
②20秒ほど長押しすると、ライトリングがオレンジ色に変わります。
③そこでボタンから手を離すと、ライトリングが青色に変わってスイッチが切れ、続いて再びオレンジ色に変わって、デバイスが出荷時のデフォルト設定モードに戻ったことを教えてくれます。

【Google Homeシリーズの場合】
Google Homeスピーカーの機種によって、リセットの方法は少しずつ異なります。
ただいずれの場合も、デバイスが出荷時の設定にリセットしようとする際には、デバイスから音声による確認があるはずです。
確認がなければ、リセットはできていません。
◯Google Home:デバイスの背面にあるマイクミュートボタンを15秒ほど長押しします。
◯Google Home Mini:FDR(初期化)ボタンを15秒ほど長押しします。この小さな丸いボタンは、デバイスの底面、電源ケーブルの接続口の下にあります。

スマートスピーカーを処分する時には忘れないようにしたいと思います。


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2018年9月15日(土)伊藤史人さんと引地晶久さんと一緒に車椅子トラベラーMiyoこと三代達也(みよたつや)さんの【車いす単独世界一周帰国報告会】に参加してきました。
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https://www.his-barrierfree.com/LP/miyo/

会場に到着すると、壁に貼られた写真とテーブルに並べられた荷物が目に飛び込んできました。
車いすで移動するわけですから、キャリーケースをコロコロと持ち運ぶことはできないので、できるだけ荷物は少なくしないといけないということで、テーブルにならんだ荷物のみが旅の装備品だったそうです。
写真は、オープニング前にテーブルの装備品について説明してくれている三代さん。
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三代さんが一人旅した時の装備
三代さんの講演スタート
三代さんが世界一周したルート
まずは、世界一周の旅に出たきっかけを話してくださいました。
三代さんは18歳の時、バイクの事故で頚椎損傷で2年間入院。
入院期間中、何もやる気が起きない日々を過ごしていた時、同室の患者さんから「いろんなことにチャレンジしたらどうだ?東京に来い!」と言われて、茨城県を出て東京で一人暮らしを始め、車椅子バスケットボールや仕事を始められたそうです。

でも、なかなか前向きな気持ちになれなかった三代さん。
仕事先の同僚から海外旅行を勧められてHISへ。
初の海外旅行先は4泊5日のハワイ。
そこで、海外旅行の面白さに出会ったそうです。

昼間は日本人だらけのホノルルにげんなりしていた夜、一人でバーへ。
そこで、ある一人の青年(見るからにヤンキーっぽかったそうです)が近づいてきて「なんかヤバいなぁ」と思ってたら「何しに来たの?」「何で車いすに乗ってるの?」「どこが動くの?」「何ができるの?」と質問攻めに。
「日本だったら、車いすの人を見かけても素通りする人しかいないのに、こいつは何じゃ?」と思った三代さんは、すっかり意気投合。

しばらく一緒にビールを飲んだり踊ったりしていた三代さんですが、尿意をもよおしたので「ホテルに戻るわ」と帰ろうとしたら、その彼が「トイレなら奥にあるから行って来いよ。待ってるから」と言われ、しぶしぶトイレへ。
トイレに行ってみたら、車いすが3~4台は入れるほどの広さにビックリ!
ハワイを含むアメリカはADAという法律があるので、公共的な場所は障害者がアクセスしやすくなっていないとダメなので、三代さんが立ち寄った小さなバーでもそうなっているのです。

この4泊5日のハワイ旅行で「すごいぞアメリカ!すごいぞ外国!こりゃ世界の国がどうなってるのか見て回ろう!」と思った三代さん、帰国後、「やりたいことが見つかったので仕事を辞めさせてください」と退職。
そして、アメリカLAに約2ヶ月住み、その後、ワーキングホリディ制度を利用してオーストラリアへ1年間在住。

すっかり外国の暮らしが好きになった三代さんは、帰国後「やっぱ自分には旅が一番!」「自分が旅をした結果、他の誰かが『車いすの自分でも旅ができるんじゃないかな』と思えるような発信をする旅をしたい。」と思い、バリアフリー情報を発信するための世界一周を思い立ったそうです。
そこで使ったアプリがWheelog
三代さんが残したバリアフリーに関するログ
実際に外国を回ってみると、国の事情によって通行上のバリアには格差があるけれど、心のバリアが少ない国が多いと感じたそうです。
ほとんどの人がフレンドリーで、段差がある場所などでは通行中の人が足を止めて手伝ってくれることが多かったと話す三代さん。

車いすで一人旅をする際のアドバイスとして、以下のことを教えてくださいました。
①車椅子のクッションは、エアー製(三代さんは普段ロホクッションを使っておられるそうです)だと飛行機の中でパンパンになるので、ジェル製が良い。
②海外の道路は悪路が多いので、車椅子のタイヤはノーパンクタイヤが良い。
③前輪が壊れた時のために工具を持って行っておくと良い。
④国ごと、地域ごとに道のバリアの種類は違うので、Google earthやストリートビューで事前に地形を調べておく
⑤体調管理は、最も難しいが最も大事なこと。国によっては、大気汚染、害虫、気温の変化などに気をつける必要があるので、事前に流行ってる病気や薬の情報を調べておくと良い。
⑥油断は危険を生むので、何かあった時の対処法を考えておくと良い。ある国でシャワーを浴びていると、シャワーチェアが命からがら這って外に出たという経験から、「今からシャワーを浴びるんだけど、1時間経ってフロントに来なかったら部屋を見に来てね」とホテルの人に伝えたというエピソードを紹介されました。
⑦それぞれの国には独自の文化や風習があるし、良い人も悪い人もいるので、旅行前にその地域の犯罪や詐欺被害について調べておくと良い。

三代さんの話は実体験に基づく内容だった上に、話がとても面白くあっと言う間の2時間でした。
まだまだ書ききれない部分はありますが、Samの記憶容量がMAXになったので、続きは三代達也さんの【車椅子世界一周ブログ】をご覧ください。
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会場には、織田 友理子さんも来られていましたので初対面のご挨拶をさせていただき、一緒に記念写真を撮りました。
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三代さんの講演後に撮った記念写真
左からSam、引地晶久さん、三代達也さん、伊藤史人さん、織田 友理子さんです。
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サイト主のSamです。
福岡県福岡市で特別支援学校(肢体不自由)の教員をしています。
思うところがあって、このたびブログを始めることにしました。
1989(平成元)年4月、肢体不自由養護学校に赴任した時、先輩から「肢体不自由児とは肢(=手足)や体(=体幹、頭)を動かすことに不自由さがある子どもたちのことを言いますが、肢体不自由教育とは、子どもたちが『◯◯したい』と思う心を不自由にさせない教育です」ということを教わりました。
とは言え、手足や体を動かすことが不自由な子どもたちが『◯◯したい』と思うことを具現化することは至難の業でした。
1年目の夏休み前、その先輩から「これからの肢体不自由教育に必要なのはコンピュータです。よかったら勉強してみませんか?」と言って手渡されたのが、当時香川大学におられた中邑賢龍助教授が書かれた障害者のための小さなハイテクという本とMSXコンピュータでした。
タイトルに惹かれ貪るように本を読み、プログラムを組み、スイッチを作って、子どもたちに使ってもらいました。
すると、知的な理解力はあるにも関わらず、相手が聞き取りやすい声でしゃべることや相手が読み取りやすい文字を書くことが困難だった子どもが、得意な動作でスイッチに入力するだけで、コンピュータで文字をタイプし自分の意思を伝えることができたのです。
また、ほんのわずかしか手を動かせなかった子どもが、得意な動作でスイッチに入力するだけで、電動オモチャをON/OFFしたりコンピュータゲームで遊べるようになりました。
このように、障害による困難さのある子どもたちが「デキル」ことで学習や生活を豊かにするテクノロジーは、e-AT(electronic Assistive Technology=電子的支援技術)と呼ばれ、世界中で広く活用されています。
あれから30年...
これまでに得た知識やスキル、また、最新の情報についても書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
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