Sam's e-AT Lab

障害による困難さのある子どもたちの学習や生活を豊かにするためのe-AT(electronic Assistive Technology=電子的支援技術)に関する話題

カテゴリ: ICT・AT機器

アメリカ西部時間の2019年3月14日の夕方、Anaheim近郊に住む日本人家族(障害のある子どもさんがいる家族)向けのAssistive Technology活用に関する個別相談会に行ってきました。

呼んでいただいたのは、昨年LAでお会いしたAさん!
今回SamがAnaheimに行くということをFacebookで紹介したところ「じゃあ、Anaheimの近くに住んでいるご家族の相談にのっていただけませんか」というオファーがありましたので、
Aさん宅に4家族が集まっての個別相談会となりました。

まずは、知的発達に遅れがあると診断・評価されているA君。
声を出すことはできますが発話がないので、学校ではPECSを利用してコミュニケーションの練習をしているそうです。

「iPadを持っているのですが、
興味を示すアプリが無いのかiPadにさわろうとしないので、PECS用に準備したコミュニケーションアプリが使えない」というお母様からの相談です。

そこで、「iPadにさわってみよっかな」と思うようなアプリ(電車が動く!走るお絵かきうじゃうじゃぶーぶーREAL ANIMALS HD)をSam自身が遊んでみました。

お母様ともお話ししたのですが、「『PECSアプリを使わせたい。iPadを使わせたい。』と思いが強いあまり『ほら、やってごらん』と促しますよね。A君は『iPadって楽しそうだなぁ』ということは分かっているようなのですが、まだ自分にとって【お得】なことになっていないようです。まず『やってごらん』とは言わずに自分が遊んで楽しんでいる様子を見させてみると、ひょっとしたら近づいてくるかもしれませんよ。」と話しているうちに、次第に近寄ってきたA君...
iPadアプリを試す男の子01
Samは「これ楽しいねぇ」とハシャイでいるのですが、A君に「やってごらん」とは言いません。
すると、もっと近づいてきました。
iPadアプリを試す男の子02
しまいには、頭と頭を突き合わせてiPadで遊ぶSamとA君...
遊んでいるアプリはピタゴランです。
iPadアプリを試す男の子03
そして、
きかんしゃトーマス せんろをつくろうSamが遊んでいて、トーマスが動かなくなった時、ついにA君が自らiPadにさわったのです!!!

文章表現力が乏しいので伝わらないかもしれませんが、その時に見せたA君のドヤ顔は忘れられません。

こうやって、少しずつiPadのアプリで遊ぶ楽しさに気づいてくれるようになれば、お母さまが望むような次のステップに進めそうです。


続いて、やってきたのは車いすユーザーのB君。
筋疾患と知的な発達の遅れとロービジョンも併せ持っていると診断・評価されています。
インターネット情報を通じて、Tobii Eye Tracker 4Cを購入して伊藤 史人さんがプロデュースしたEyeMoT 3DEyeMoT 2Dもダウンロードしておられるとのこと。

「網膜剥離のため右目はほとんど見えていないと言われています。筋疾患のため、iPadのようなタブレットの画面にさわることが難しいので視線入力に取り組ませたいのですが、EyeMoT以外にも楽しめるアプリはありませんか?」というお母様からの相談です。

そこで、SOUNOS VALKAを紹介することに...
miyasuku EyeCon LTを利用して、視線入力を試してもらいました。
視線入力を試す男の子01
SOUNOS VALKAは、黒背景に鮮やかな色の幾何学模様が音と共に表示されますので、B君の目はノートパソコンの画面にクギ付け!!!

B君宅のパソコンにはmiyasuku EyeCon LTがインストールされているとのことですので、さっそく翌日から試してもらえそうです。

そうこうしているうちにCさんとD君も合流してきました。
4家族が揃ったので、Samが持参したWindowsパソコンにインストールしているアプリOAK CamKAGURAをデモンストレーションしました。
視線入力を試す男の子02
最後の相談は、A君と同じように知的発達に遅れがあると診断・評価されているCさんとD君...
二人に紹介したのはiPadアプリピアノあそび〜子供向け簡単ピアノ〜、VOCAアプリのSoundingBoard、音絵本を作って再生することができるiPadアプリOur Story for iPadです(残念ながら写真はありません)。

また、iPadアプリの広告部分をタップしても反応しないようにしたり、謝ってホームボタンを押してもアプリが終了しないようにしたり、時間制限をかけたりすることができるアクセシビリティ機能アクセスガイドを紹介して相談会は終了。

その後、Aさんのご主人が腕をふるってくださったバーベキューを美味しくいただきました。
バーベキュー01
バーベキュー02
 ↑ ↑ ↑
アメリカのアニメ「トムとジェリー」に出てくるバーベキューコンロでチキンとビーフを焼いてくださいました。
やっぱ、アメリカと言えばバーベキューですね(^o^)
4家族集合写真01
4家族集合写真02
 ↑ ↑ ↑
サプライズのお土産もいただきご満悦のSamです(^^;

現地時間の3月16日(土)にLAで開催されるセミナーにも参加してくださるそうで、楽しみです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

アメリカ西部時間の2019年3月14日の午後は、34th CSUN Assistive Technology Conferenceの機器展示を見て回りました。

CSUN AT Conferenceは、もともと視覚障害者向けのAssistive Technologyの活用がテーマになっていますので、展示されている機器やアプリケーションのほとんどが視覚障害者向けです。

1999年に参加したした際、「これ何だろうなぁ」と思って見ていたすぐ横で聞き覚えのある声が...
「ん?」と思って、声の主の方を向いたら、な、な、なんと!

あのStevie Wonderではないですか!!!

全盲と言われている超有名ミュージシャンが来ていて、展示している機器の使い方を尋ねていたのです!
彼が立ち去った後、そのブースの担当者に尋ねたら「Stevieは毎年CSUN AT Conferenceに来ていて、いろんな機器を試してるよ」という答えが返ってきました。

Samは昨年もCSUN AT Conferenceに参加しましたので、「またStevie Wonderに会えないかなぁ」と思って機器展示を見て回りましたが、残念ながら会うことはできませんでした。
今年もStevie Wonderに会うことはできませんでしたが、去年と今年の傾向として、GAM(Google、Amazon、Microsoft)の三社が大きなブースを構えていたことが印象的でした。

GoogleとAmazonはAIスピーカーを推していて、MicrosoftはWindows OSの視覚障害者向けアクセシビリティ機能を推していました。

というわけで、肢体不自由者関係の展示ブースは少なく、かろうじてSalltiloZyroboticsAssitive WareAttainment Companyぐらいしかありませんでした。
Zyroboticsのブース
 ↑ ↑ ↑
Zyrobotics社のブースに行って「肢体不自由児のための学校で働いているんだ」と担当者に話しかけたところ、Zumo Learning Systemというアプリと亀の形をした押しボタン型スイッチを紹介してくれました。

アプリはiOS版とAndroid版があり、無料のものもありますので、Cause & Effect系のアプリをお探しの方は試してみると良いかもしれません。

また、Microsoft社のブースでは、Xbox Adaptive Controllerが展示してありました。
 ↓ ↓ ↓
Xbox Adaptive Controller
Xbox Adaptive Controllerは、本体の背面に外付けスイッチを接続するための3.5mmジャックが並び、それぞれがLRバンパーやトリガーやアナログスティック押し込み、ABXY、方向など本来のXboxコントローラ入力に対応している機器です。
こちらの動画が分かりやすいと思います。
 ↓ ↓ ↓


とりあえず今日はこのへんで...

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

アメリカ西部時間の2019年3月14日10:00~10:40、金森 克浩さん(日本福祉大学スポーツ科学部教授)が34th CSUN Assistive Technology Conferenceで発表されるのを手伝いました。

発表タイトルはOnline Videos to Master Eye Gaze Input for Children with Severe Disabilities
金森克浩さんの発表01
金森克浩さんの発表02
Samは、伊藤 史人さんとともに金森 克浩さんの共同研究者になっていますので、EyeMoT 3Dのデモンストレーションを行いました(写真に写っている白いニットを着た女性は通訳をしていただいた山口不二代さんです)。

発表のプレゼンデータは、金森 克浩さんのブログkintaのブログ内で公開してくださっていますので、興味のある方はアクセスしてダウンロードしてください。
 ↓ ↓ ↓
プレゼンデータ(PDF)のダウンロード先へ

金森 克浩さんの発表会場には、デンマークにあるStockholm Universityの教授や肢体不自由児の教育を担当しているアメリカ人教師も参加されていましたし、皆さんのリアクションや質問が昨年以上に多くて盛り上がりました。
金森克浩さんが発表する会場の様子
金森克浩さんが発表している時の参加者の様子
発表した内容もさることながら、同時通訳をしていただいた山口不二代さんのおかげです。

とりあえず今日はこのへんで...
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

2019年3月13日から18日までの期間、アメリカ西海岸に来ています。
その目的は2つ!

1つ目は、Anaheimで開催されている34th CSUN Assistive Technology Conferenceに参加するためです。

2つ目は、アメリカ西海岸在住の日本人家族(障害のある子どもさんがいる家族)向けのAssistive Technology活用に関するセミナー(個別相談を含む)を行うためです。

34th CSUN Assistive Technology Conferenceは、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校Center on Disabilitiesが主催する国際会議で、障害者を支える最新技術(=支援技術:Assistive Technology)がテーマです。
CSUN2019ホール01
内容を詳しくお伝えしようと思ったら、沖縄タイムズ経由で日本語による概要が紹介されていましたので、こちらをご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
米で世界最大の障害者支援会議 最新技術がテーマ

34th CSUN Assistive Technology Conferenceに参加すると、このようなモノが配られます。
 ↓ ↓ ↓
CSUN Conferenceで参加者に配られる紙製バッグと名札
CSUN Conferenceの資料と名札
とりあえず今日はこのへんで...
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

すでにご存知の方も多いと思いますが、ちょうど4ヶ月前となりましたので...

いつもお世話になっている金森 克浩さん(日本福祉大学スポーツ科学部教授)がkintaのブログマジカルトイボックス第48回イベントの案内を公開してくださいました。
第48回マジカルイベントの案内チラシ
今回のテーマは「重度障害者が導くテクノロジーの進化」

視線入力マイスター伊藤史人さんの講演とビュッフェ形式による相談会が目玉です。

もちろん、毎回好評の製作講座もありますよ。

以下、概要を引用します。


日時:2019年7月13日(土) 10:00~16:00

会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
東京都渋谷区代々木神園町3-1
Tel 03-3467-7201
(交通= 新宿より小田急線で約5分。参宮橋駅から徒歩7分。)

参加費:3,000円(製作講座も参加される場合は4,000円)
(ただし、機器展示のみ見に来る方は参加費無料)

講 師:伊藤史人(島根大学)

参加申込:こくちーずProよりお申し込み下さい。

Samもお手伝いをするため参加する予定です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

↑このページのトップヘ