昨年度(2017年度=平成29年度)、22年ぶりに現任校に戻ってきた際、先生方や保護者から真っ先にリクエストされたのが視線入力でした。
とは言え、みなさん「視線入力装置が安くなったから、スイッチ入力も難しい重度・重複障害児でもパソコン等ICT機器が操作できるんじゃないか」といった程度の情報は知っているけれど、現物が無いという状況でした。
そこで、Windowsノートパソコン・23.8インチ外付けディスプレイ・パソッテル液晶ディスプレイ用Tobii Eye Tracker 4C・各種アプリ(miyasuku EyeCon LTEyeMoTLook To Learn(無料版)、SOUNOS VALKATuxPaint、他)を準備して自立活動の授業で活用するようにしました。
校内研修などで事例を紹介すると共に著作物なども回覧し、PTA向けICT活用講座を月1回のペースで開催した結果、学校長をはじめとした教員や事務職員、保護者の理解を得られるようになり、23.8インチ外付けディスプレイ・パソッテル液晶ディスプレイ用Tobii Eye Tracker 4Cを公費で2セット導入してもらえるようになりました。

さらに、今年度は5月8日の自立活動研修会でICT・ATの活用について講演した結果、3セット追加してもらえるようになりました。
廊下に並んだ6台の視線入力セット
Windowsパソコンは私のWindows10マシン4台と児童生徒用Windows8パソコン2台の計6台を準備し、週に19人の児童生徒(そのほとんどが重度・重複障害と評価されている子どもたちです)と担当教員(主に学級担任)が自立活動の授業で活用しています。
視線入力でPCアプリを操作する3人の児童
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同時に3人の子どもたちが視線入力でEyeMoT 3D【風船割り】をしている様子

そんな中、昨年度初頭から「音声つきコミュニケーションシンボルを見て、音声で意思を伝えられるようになる」ことを目指して視線入力に取り組んできた小6年生のKさん...
EyeMoT 2Dの【隠し絵めくり】【動物の音楽隊】、EyeMoT 3Dの【風船割り】【パネル射撃】【射的】、Look To Learn(無料版)、SOUNOS VALKATuxPaint、Power Pointで作った二択問題、といったアプリを使ってきましたが、冬場は体調を崩してほとんど学習できませんでした。
ただし、それまでの学習の中から「アプリのBGMが優しい音が好みのようだ」ということが我々に分かるようになってきました。
また、「ターゲットを狙って見続けると画像や音が変化する」ことを理解しており、眼振があるので細かいエリアの注視は困難ですが「◯◯を見てね」という言葉かけに応じて視線を動かすようになってきています。

そこで、ターゲットを見つめると優しい音色のBGMが聞こえるアプリを探しているうちに、iOS版ピアノあそびを発見!
なんと、Android版ピアノあそびもあるではないですか!
いつもお世話になっている伊藤史人さんのブログを参考に、BlueStacksというエミュレーターソフトをWindows PCにインストールしてAndroid版ピアノあそびを動かせるようにしました。(伊藤さんのこちらのブログ記事も参考になります)
その様子をYouTubeにアップしましたので、ご覧ください。
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https://youtu.be/8ssFPz9AiPw
WindowsPC上でAndroidアプリを動かしている写真