Sam's e-AT Lab

障害による困難さのある子どもたちの学習や生活を豊かにするためのe-AT(electronic Assistive Technology=電子的支援技術)に関する話題

カテゴリ: Mac

先日、Facebook経由で「脊髄損傷の方をサポートしています。Apple製パソコンMacでピエゾスイッチを使用できないでしょうか?」という相談が寄せられました。

そこで、「Macでどのようなこと(ソフトウェアや目的)をさせたいのかをお知らせください。例:ワープロソフトを使う、ブラウザを使ってネットサーフィンしたい...それによって、インターフェイスが変わってきますので。」と返信したところ「Macを使う目的は主にネット、SNSです。」という返信。

そこで、【マウス操作】と【文字タイピング】を外付けスイッチ(相談にはピエゾスイッチと書かれていました)で行う方法としてスイッチコントロールを紹介しました。
Macスイッチコントロール
とりあえず「Mac」「スイッチコントロール」でググってみたら、以前に比べてヒットするWebページが少なくなっている気がしました。
iPadが登場する以前は、運動障害のある方々が使えるICT機器はWindowsやMacといったパソコンしかありませんでしたので、それらのインターフェイスや設定方法などに関するWeb情報は結構あったと記憶していたのですが、これも時代の趨勢でしょうかね。

ちょっと横道に逸れてしまいました(^_^;)

相談された方には、以下の情報をお伝えしました。



Mac OSにはiOSと同じように、外付けスイッチでマウス操作や文字タイプするためのアクセシビリティ機能【スイッチコントロール】が備わっていることはご存知のことと思います。
 ↓ ↓ ↓
スイッチコントロールを使ってMacを操作する(Appleの公式サイト)

そのスイッチコントロールを利用するには、外付けスイッチとMacを繋ぐインターフェイスが必要です。

スイッチコントロール用インターフェイスとして市販されていて、現時点で誰でも購入可能なモノを以下に列記します。

「できマウス3Ai。」
「できマウス3Ai。」

変わる君(使う際には、あらかじめWindowsマシンで設定する必要があります)
変わる君
どのような機能があるのかは、こちらの動画で少し分かると思います。
 ↓ ↓ ↓
USBスイッチインターフェース【変わる君】でICT機器3種に外付スイッチ入力160801

なんでもワイヤレス
上記①②はMacのUSB-Aポートに挿し込んで使うという有線タイプですが、なんでもワイヤレスはBluetoothという無線を利用したタイプなので、外付けスイッチとMacが離れた場合でも邪魔になりづらいと思います。
なんでもワイヤレス
他にも自作品や改造品も含めればいくつかありますが、前述したように「市販されていて誰でも購入可能なモノ」という意味では上記のモノがよろしいかと思います。

実際に入手する場合、身体障害者手帳を利用して日常生活用具の情報通信支援用具として申請できるはずですので、自治体の窓口で相談することをオススメします。

また、テクノツールさんのブログtech4allに書かれている記事はたいへん参考になりますので、併せてこちらもご紹介!

スイッチでMacを操作する その1ーアクセシビリティ機能のキホン
Macのスイッチコントロールについての概説と設定する方法について書かれています。

スイッチでMacを操作する その2ーアクセシビリティ機能のキホン
Macのスイッチコントロールを外付けスイッチで操作する上での具体的な方法について書かれています。

スイッチでMacを操作する その3ーアクセシビリティ機能のキホン
実際に使っておられるユーザーさんの動画のリンクも貼ってあるので、より詳しい使い方が分かります。

以前は、Quizworks社のUSB Switch Interfaceをアクセスインターナショナル社が輸入販売しておられたり、AbleNet社のHitchやHitch2.0というスイッチインターフェイスがAppleのオンラインサイトで購入できたのですが、今は購入できなくなっていて残念です。
Quizworks-Switch Interface
Hitch
Hitch2.0
Macユーザーで外付けスイッチ1個によるスイッチコントロールを活用しておられる方や支援者の方にお尋ねです!
どのようなスイッチインターフェイスをお使いですか?
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一昨日(2018年6月20日)iPhoneで視線入力ができるようになるかも?というタイトルのブログを書いたところ、多くの方から反響がありました。

iPhoneやiPadを作って販売しているApple自身が視線入力装置の開発をしているという噂は聞いたことがありません。
でも、Appleが作って販売しているパソコンMacのOS Sierra以降には視線入力に対応したアクセシビリティ機能が備わっているのです。
その名も滞留コントロール(=Dwell Control)!
滞留コントロールをONにしたMacの画面
2013年に発売されたローコスト視線入力装置の先駆者The Eye Tribe Tracker(=現在は販売されていません)と滞留コントロールを組み合わせて使えば、Macでも視線入力が可能でした。
その動画がコチラ
 ↓ ↓ ↓
https://youtu.be/cHfwVZbNps8

滞留コントロールは、Eye Tracking(視線の動きを検出する機能)だけでなくHead Tracking(頭の動きを検出する機能)にも対応しています。
Appleのサイトでは、Eye Tracking Device(視線でマウスポインターを動かす入力装置)は販売していませんが、Head Tracking Device(頭の動きでマウスポインターを動かす入力装置)は販売しています。
それは、米国Able Net社のTracker Proです!
IMG_8481
Tracker Pro
Tracker Proの反射シール
Tracker Proは元々Head Tracking Deviceですが、頭でなくても楽に動かせる部位があれば、そこに反射シール(写真は人差し指の第2関節に着けています)を着けることによって、その動きでマウスポインターを移動させることができる装置です。
Tracker ProはMacだけでなくWindowsでも使えますしドライバーソフトは必要ありません。
価格は高額ですが、性能は優れています。
Tracker Proの紹介動画はコチラです。
 ↓ ↓ ↓
https://youtu.be/pBtcTIDsS24

このように、Macにはハンズフリーで操作できる機能が備わっているのですから、それを作ったAppleがiPhoneやiPadで視線入力できるようにする可能性はあると思います。
その一つが、iPhone Xに搭載された顔認証システムFace IDではないでしょうか。
Face IDでは、ロックの解除だけでなく、iTunes Store・App Store・iBooks Store で買い物する時やApple Payで支払う時の決済認証ができるようになっています。
iPhone Xの画面を見る(または顔を向ける)だけで何かを機能させることができるということは、ハンズフリーで操作できるようになることを予想させてくれます。

どうなるのかは今秋リリース予定のiOS12に注目したいものです。
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