一昨日(2018年6月20日)iPhoneで視線入力ができるようになるかも?というタイトルのブログを書いたところ、多くの方から反響がありました。

iPhoneやiPadを作って販売しているApple自身が視線入力装置の開発をしているという噂は聞いたことがありません。
でも、Appleが作って販売しているパソコンMacのOS Sierra以降には視線入力に対応したアクセシビリティ機能が備わっているのです。
その名も滞留コントロール(=Dwell Control)!
滞留コントロールをONにしたMacの画面
2013年に発売されたローコスト視線入力装置の先駆者The Eye Tribe Tracker(=現在は販売されていません)と滞留コントロールを組み合わせて使えば、Macでも視線入力が可能でした。
その動画がコチラ
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OSX Sierra Eye Gaze Communication - Alpha(YouTube動画へ)

滞留コントロールは、Eye Tracking(視線の動きを検出する機能)だけでなくHead Tracking(頭の動きを検出する機能)にも対応しています。
Appleのサイトでは、Eye Tracking Device(視線でマウスポインターを動かす入力装置)は販売していませんが、Head Tracking Device(頭の動きでマウスポインターを動かす入力装置)は販売しています。
それは、米国Able Net社のTracker Proです!
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Tracker Pro
Tracker Proの反射シール
Tracker Proは元々Head Tracking Deviceですが、頭でなくても楽に動かせる部位があれば、そこに反射シール(写真は人差し指の第2関節に着けています)を着けることによって、その動きでマウスポインターを移動させることができる装置です。
Tracker ProはMacだけでなくWindowsでも使えますしドライバーソフトは必要ありません。
価格は高額ですが、性能は優れています。
Tracker Proの紹介動画はコチラです。
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AbleNet Technology Tidbits: TrackerPro(YouTube動画へ)
Getting Started With The AbleNet TrackerPro 2 Hands-Free Computer Mouse(YouTube動画へ)

このように、Macにはハンズフリーで操作できる機能が備わっているのですから、それを作ったAppleがiPhoneやiPadで視線入力できるようにする可能性はあると思います。
その一つが、iPhone Xに搭載された顔認証システムFace IDではないでしょうか。
Face IDでは、ロックの解除だけでなく、iTunes Store・App Store・iBooks Store で買い物する時やApple Payで支払う時の決済認証ができるようになっています。
iPhone Xの画面を見る(または顔を向ける)だけで何かを機能させることができるということは、ハンズフリーで操作できるようになることを予想させてくれます。

どうなるのかは今秋リリース予定のiOS12に注目したいものです。