その女の子の名前はリオナちゃん。
クリクリっとした大きな目がチャーミングな女の子です。
クリクリっとした大きな目がチャーミングな女の子です。
伊藤さんの講演後に、Samが入れ替わる支度をしているところに、リオナちゃん親子(福祉サービスを利用している事業所のスタッフさんも一緒に)が来られました。
お母様は「この子にも視線入力ってできるんでしょうか?」という言葉に続けて、「お医者さんから『認知面での発達は期待できない』『自分一人でできることは無い』と言われているのですが、本当にそうなのでしょうか?」という話をされました。
そこで、「いやぁ〜、どんな子でも可能性はありますよ。たとえ医者がそう言ったとしても信用することはありません。ねぇ、福島さん!」とお母様に語り、Samに同意を求める伊藤さん。
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怪しいオッサン2人に囲まれて「ママ!早く帰ろう!」とでも言いたげな表情でお母様を見つめるリオナちゃん
「これだけ大きな目だし、人を見分けることもできてるようですから、いっちょやってみますか!」という伊藤さんの掛け声で、急きょ視線入力を試してもらうことにしました。
お母様は「この子にも視線入力ってできるんでしょうか?」という言葉に続けて、「お医者さんから『認知面での発達は期待できない』『自分一人でできることは無い』と言われているのですが、本当にそうなのでしょうか?」という話をされました。
そこで、「いやぁ〜、どんな子でも可能性はありますよ。たとえ医者がそう言ったとしても信用することはありません。ねぇ、福島さん!」とお母様に語り、Samに同意を求める伊藤さん。
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怪しいオッサン2人に囲まれて「ママ!早く帰ろう!」とでも言いたげな表情でお母様を見つめるリオナちゃん
「これだけ大きな目だし、人を見分けることもできてるようですから、いっちょやってみますか!」という伊藤さんの掛け声で、急きょ視線入力を試してもらうことにしました。
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リオナちゃんの視線をTobii Eye Tracker 4Cに認識させるためにパソコンの位置を調整しているSamに「ねぇ、おじさん、大丈夫?」と言わんばかりの表情です
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抱っこスピーカーHug Meで振動をフィードバックしながらEyeMoT 3D_00【風船割り】を試すリオナちゃん...
目もパッチリ開けて風船を割ることができました。
注:パソコンの画面が見やすいように周囲の明かりを暗くしてもらいましたので、写真が暗めになっています。
伊藤さんと二人で「リオナちゃんならいけますよ。お母さん一人でやるのではなく、コ・メディカルスタッフや福祉サービス事業所の方など周りを巻き込んで取り組んでみてください。」とお母様と福祉サービス事業所のスタッフさんにお話ししたところ、スタッフさんから「がんばります」という力強い言葉が返ってきました。
その翌日にお母様がFacebookに投稿された文章を一部抜粋して以下に紹介します。
ICTって
STの先生に教えてもらったのはもう1年以上前になります。
ここからは重度障害児母としての正直な気持ちを...
ICTはリオナには関係ないのかな?と思った理由はシンプルに2つ
◯リオナが自分一人でできることはない
◯認知の面で期待できない(脳画像的に)
byドクター
けど可能性はあるはずだ!と、実はこそこそ訪問リハビリの時にスイッチで遊ぶことを始めたら、リオナが1年かかってスイッチへの認識が出始めました。(かなり孤独な道のり)
そして昨日箕面支援学校で参加した伊藤先生の視線入力の講演。
リオナの「できる」を探し走り回るうちに、周りの療育関係者の知識の少なさや、情報の遅さに正直げんなりすることも多くなり、療育園にはもう何も得るものがないとすら思うようになっていた私でした。
でも、この日は伊藤先生と福島先生のおかげで、リオナが「できる」という成功体験をすることができました。
リオナが先生方とやってみて「できる」というのを見せてくれたこと、そして一緒に参加していたリオナの利用する事業所の方たちに見てもらえたこと、母としてすごく嬉しかった。
この成功体験が少しずつ積み重なり、何もしなかった10年後とは雲泥の差がつくと私は思っています。
就学前からのテクノロジーの導入の大切さを先生方と共感できて本当によかったです。
障害が重度だから「何もできない」「この子は分かってない」と決めつけて良いはずがありません。
もし、そういう発言があったのであれば、それは人権侵害と言っても過言ではないでしょう。
それよりも「どうやったら、この子が◯◯できるようになるかな」「どんな工夫をしたら、この子が〇〇という活動に参加できるようになるかな」という視点で子どもと接することが大切だと講演でいつも話させてもらっています。
そして、それを具現化する手段としてICT(Information and Communication Technology)がありAssistive Technologyがあるのだと思うSamです。
このことに改めて気づかせてくれたリオナちゃんにありがとう!
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リオナちゃんを真ん中に撮った写真(左から、伊藤史人さん、お母様、Sam、福祉サービス事業所のお二人)
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