先日、Facebookで意見が交換されていた試験に関する合理的配慮に関する話題です。
その話題とは...

「障害などの原因により、ペーパーテストへの筆記が困難で時間内に回答し終わらない場合、どのような合理的配慮が提供できるのだろうか」という話題でした。
試験を受ける男性のイラスト
近年、大学入試や高校入試においても障害への配慮がされるようになってきました。
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別室受験など広がる配慮 障害者差別解消法で公立高入試(Web記事)
大学入試センター試験受験上の配慮案内(PDF形式)

「では、高等学校卒業程度認定試験では、どうなっているのだろう?」と思っていたところ、皇學館大学の大杉 成喜さんから以下の情報を教えていただきました。
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高等学校卒業程度認定試験における身体上の障害等にかかる特別措置

以下、引用


身体上の障害等により、受験の際に特別措置を希望する方は、通常の出願書類にあわせて、「高等学校卒業程度認定試験身体障害者等受験特別措置申請書」及び「医師の診断書」の提出が必要となります。

提出された書類を基に、文部科学省で審査を行い、特別措置を決定します。

<視覚障害>
・ 点字による教育を受けている方
→ 「点字による解答(時間1.5倍)(別室)」と視覚障害に関するその他の措置
※出題は点字により行います。

・ 良い方の眼の矯正視力が0.15未満の方
・ 両眼による視野について視能率による損失率が90パーセント以上の方
→ 「文字による解答(時間1.3倍)(別室)」と視覚障害に関するその他の措置

・ 上記以外の視覚障害者
→ 「点字による解答(時間1.5倍)(別室)」及び「文字による解答(時間1.3倍)(別室)」以外の視覚障害に関する措置

<聴覚障害>
・ 両耳の平均聴力レベルが100デシベル以上の方
・ 上記以外の聴覚障害者
→ 聴覚障害に関する措置

<肢体不自由>
・ 体幹の機能障害により座位を保つことができない者又は困難な方
・ 両上肢の機能障害が著しい方
→ 「チェックによる解答(時間1.3倍)(別室)」と肢体不自由に関するその他の措置

・ 上記以外で解答用紙にマークすることが困難な方(1.3倍の試験時間延長に該当する程度の障害ではないが、一般の解答用紙にマークすることが困難であると認められる方)
→ 「チェックによる解答(別室)」と肢体不自由に関するその他の措置

・ 上記以外の肢体不自由者
→ 「チェックによる解答」以外の肢体不自由に関する措置

<病弱>
・ 慢性の疾患や病気等の症状により、継続して医療又は生活規制を必要とする方又はこれに準ずる方
→ 「別室の設定(2人~10人の少人数)」「試験室を1階に設定」「杖の持参使用」「試験室入り口までの付添者の同伴」「試験場への乗用車での入構」

<その他 (精神疾患を含む)>
・ 上記以外で特別措置を必要とする方
→ 「別室の設定(2人~10人の少人数)」「トイレに近接する試験室に指定」等

ということで、十分ではないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、以前よりは前進していると思います。

このような情報を知っているのといないのとでは進路決定に大きな影響を及ぼすと思われますので、同業者の方は知っておいてほしいものです。

ちなみに、高等学校卒業程度認定試験とは...(文部科学省のサイトから引用)


高等学校卒業程度認定試験は、様々な理由で、高等学校を卒業できなかった者等の学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。

合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。

また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。

(大学入学資格検定(大検)は、平成17年度より高等学校卒業程度認定試験にかわりました。)

です。