2019年4月1日のブログアメリカ西海岸にて⑧~Assitive Technologyで人生を切り拓こうとするマイケルさんに会ってきましたで紹介したマイケル山田さんは、自分のデキル動きで入力することが可能なJelly Bean Switch(左手の位置にグーズネック式アームで固定されています)を使って、乾電池で動くオモチャ等の装置や家電品をON/OFFするというSimple Technologyを暮らしの中で活用しておられます。

Samがアメリカ合衆国カリフォルニア州Pasadenaにある山田さんのご自宅を訪問した際、マイケルさんは得意な左手の動きでJelly Bean Switchに入力しておられました。
笑顔で歓迎してくれるマイケル
その日にLos Angelesで開催されたAssistive Technology活用セミナーの個別相談会の際、Jelly Bean Switchなどのプッシュ式スイッチに貼り付けると入力しやすくなるQスイッチ(VOCAやスイッチの上面に貼り付けることで入力操作を助ける部品)を紹介したところ、マイケルさんのお母様である山田香苗さんがソッコーで購入されました!
Qスイッチ
先日、マイケルさんが、Simple Technologyを活用して家庭の中で役割を担っている様子の動画を香苗さんがFacebookで紹介してくださいました。

以下、香苗さんがFacebookに投稿された文章を引用します。


福島先生お勧めのQスイッチは優れものですね!

めっちゃ役立ってます。

垂直に押さえなくても斜めにずれてもオンになるし、咳などして思い切り手が当たっても柔らかいから痛くないし、重宝してます。

マイケルさんのスイッチ入力の様子
肢体不自由のある方々がスイッチに入力する上で支援者が考えなければならないことは、「本人が楽に動かしやすい身体部位を見つけ、入力しやすい位置にスイッチを設置(=固定)すること」だと思っています。

そういう意味でとても貴重な動画なので、「YouTubeに動画を公開しませんか」と香苗さんに相談したところ、快諾していただきましたので、タイトルを付けてYouTubeに公開させていただきました。

動画では、Qスイッチを貼ったJelly Bean Switch(グーズネック式アームで固定)にマイケルさんが左手で入力します。

すると、PowerLinkに繋いだブレンダー(=ジューサー)が作動して、ジュースができあがるという仕組み=Simple Technologyです。
PowerLinkとブレンダー
これは、家庭におけるマイケルさんの役割であり、社会参加の一環なのです!

「自分がデキルことで自分が属する社会に貢献すること。これが障害者・児の社会参加の形なのだ。」と1999年に訪米した際に出会った特別支援教育に関わる研究者や教育者が口々に話してくれたことです。

どんな形で社会参加していくかについて、マイケルさんの事例を通して考えてみませんか?