皆さんはトーキングエイドというコミュニケーション支援機器をご存知でしょうか?

日本におけるVOCAの草分け的存在として、リハビリテーション工学の専門家が株式会社ナムコ(現在は、株式会社バンダイナムコホールディングス)と一緒に開発した機器で、機器本体に組み込まれた五十音ひらがなキーボードを押すと発音しながら文字をつづることができ、文章が完成すると一気に読み上げるという機能がありました。
初代トーキングエイド
その後、何度かのバージョンアップをくり返し、日常生活用具の給付品目にも指定された関係から、肢体不自由特別支援学校でも言葉がうまくしゃべれない子どもたちの意思伝達装置として活用されていました。
トーキングエイドライト
iPadが世に登場するようになると、トーキングエイド for iPad テキスト入力版というアプリの登場とともに姿を消していきましたが、2019年3月トーキングエイドプラスという名前で新しく登場しました。

2019年5月13日のブログ行ってきました!〜第2回重症児の家族が育児を楽しむための支援機器体験会で紹介したように、機器展示に来ていただいたテクノツールさんのブースでは、装着型エアマウスZonoやアームサポート用具MOMOに加えて、トーキングエイドプラスが展示されていました。
トーキングエイドプラス
トーキングエイドプラスには、以下のような新しい機能が搭載されています。
①翻訳機能
②従来のひらがな・カタカナ・英数に加えてDropsシンボルがキーボードに追加されました
③文字のフォントや大きさを変更することができるようになりました
④キーボードの左右反転やアルファベットの配列の変更ができるようになりました

従来からある五十音ひらがなキーボードを表示したトーキングエイドプラス
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トーキングエイド+五十音
Dropsシンボルが配列されたキーボードを表示したトーキングエイドプラス
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トーキングエイド+Drops

ストラップ付きの「プロテクトケース」が標準装備になっていて持ち運びに便利ですね。
また、誤入力を防ぐための「キーガード」も標準装備という点もありがたいです。

ブースで翻訳機能を試してみましたので、その動画をYouTubeにアップしました。
興味のある方はご覧ください。

※当ブログ記事に掲載している写真ならびに動画の撮影&公開についてはテクノツールさんの許諾を得ています。