atacLabさんのAACオンデマンド第10弾が公開されました。
タイトルは最重度重複障害の人とのコミュニケーションです。
東京大学先端科学技術研究センターの中邑 賢龍さんが、「外界からの働きかけに対して反応が分かりづらい最重度の肢体不自由と知的障害を合併している人とのコミュニケーション」について、AAC(=Augmentative and Alternative Communication:拡大代替コミュニケーション)の観点から解説しておられます。
この動画で想定している人たちは、以下のような状況の人たちです。
メモのため、プレゼンで表示された文言をもとに記録しておきます。
そのための方策として、iDevicesアプリiOAKの活用が事例とともに紹介されています。
iOAKは、iDevicesのカメラを利用して人の動いた部分をその動きの頻度に応じて紫色から赤色に着色して表示する「モーションヒストリー」機能を備えていますので、動きの随意性や支援者からの効果的な関わりを探ることが期待できます。
動画の中では、「モーションヒストリー」機能に加え、Windows版OAK Camには搭載されている「エアスイッチ」機能も紹介されています。
現時点で配信されているiDevicesアプリiOAK(バージョン1.1.2)には「エアスイッチ」機能はありませんが、今後のアップデートで追加されるようになると嬉しいですね。
今日からATACカンファレンス2019京都が開催されます。
その中で何らかのアナウンスがあるかもしれませんね。
今回のYouTube動画は、黙って観るコミュニケーションという書籍の中で触れてある内容と合致する部分が多いので、併せて参考にしてみてください。
atacLabさんがアップされた過去9本の動画は、以下のブログ記事で紹介しています。
2019年4月16日のブログ〜【必見】支援技術とは...を語るYouTube動画
2019年5月1日のブログ〜【必見】AACとは...を語るYouTube動画
2019年5月30日のブログ〜【必見】障害の理解...を語るYouTube動画
2019年6月29日のブログ〜【必見】支援者として必要なコミュニケーションの基礎知識...を語るYouTube動画
2019年8月1日のブログ〜【必見】言語障害はあるが言語理解はあり指差しや視線が使える人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年8月30日のブログ〜【必見】Yes/Noコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年10月4日のブログ〜【必見】知的障害・自閉症のある人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年11月1日のブログ〜【必見】重度知的障害のある人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年11月29日のブログ〜【必見】重度重複障害のある人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
いずれも、障害者支援に携わっておられる方にとっては参考になると思います。
ぜひ一度ご覧になってみてください。
タイトルは最重度重複障害の人とのコミュニケーションです。
東京大学先端科学技術研究センターの中邑 賢龍さんが、「外界からの働きかけに対して反応が分かりづらい最重度の肢体不自由と知的障害を合併している人とのコミュニケーション」について、AAC(=Augmentative and Alternative Communication:拡大代替コミュニケーション)の観点から解説しておられます。
この動画で想定している人たちは、以下のような状況の人たちです。
Samが勤務している学校にも上記のような状況の子ども体が多数在籍していますので、中邑 賢龍さんが動画の中で話しておられることには参考になる部分が多々あります。
◯最重度の肢体不自由と知的障害を合併している
◯人工呼吸器装着や経管栄養補給など医療的ケアを受けているケースも含む
◯発声や体の動きもわずかにあるが観察が難しい
◯語りかけに対する反応性が乏しい
メモのため、プレゼンで表示された文言をもとに記録しておきます。
動画の中では、ICTを活用することによって外界からの働きかけに対する反応や能動的反応を可視化することの重要性が繰り返し語られています。
【ポイント】
◯彼らはどのような外界の変化に気づいていますか?→定位反応を確認する
・指しゃぶりなど自己刺激を楽しむ発達レベルの子どもも多い
・音、光、風、匂い、熱、振動などに対して生じる定位反応を確認する
・感覚障害や麻痺などもあり、定位反応が起こりにくい感覚や部位がある
・彼らが感じる刺激を用いてコミュニケーションを行う
◯支援者もどのように関わっていいか分からない→結果として彼らに対する一方的な働きかけになってしまいがち
・音楽を聴かせ、ビデオを見せ、振動や揺れを与えるなど刺激を与えて、発達を促進させようとする療育活動が中心
・時には支援者が勝手に作りあげたコミュニケーションのように感じることもある
・子どもの意図と違う活動も生じうる
→受動的な自己中心的な世界から抜け出せない
◯能動的な発信に対して人や外界からのフィードバックがない(体を動かしてもフィードバックを得にくかったり受容や拒否の反応さえ支援者が気づきにくい)→学習性無力感(Learned Helplessness)に陥り発信行動がさらに減る
◯長時間観察してみたら能動性が見つかるかも→ICTを活用し反応を可視化しないと分かりにくい
◯能動的反応に対するフィードバックが少なく因果関係理解の成立が遅れているかも→因果関係の成立が必要(センサーやスイッチを用いたおもちゃ遊び)
【まとめ】
◯最重度重複障害の人を黙ってゆっくり観察することからコミュニケーションの手がかりがつかめる
◯彼らが感じる刺激に対し、どのような反応があるかを観察し適切にフィードバックを返し、因果関係理解を促進することが重要
◯人の能力ではわずかな動きを長時間観察することは難しくICTの活用が必須となる
そのための方策として、iDevicesアプリiOAKの活用が事例とともに紹介されています。
iOAKは、iDevicesのカメラを利用して人の動いた部分をその動きの頻度に応じて紫色から赤色に着色して表示する「モーションヒストリー」機能を備えていますので、動きの随意性や支援者からの効果的な関わりを探ることが期待できます。
動画の中では、「モーションヒストリー」機能に加え、Windows版OAK Camには搭載されている「エアスイッチ」機能も紹介されています。
現時点で配信されているiDevicesアプリiOAK(バージョン1.1.2)には「エアスイッチ」機能はありませんが、今後のアップデートで追加されるようになると嬉しいですね。
今日からATACカンファレンス2019京都が開催されます。
その中で何らかのアナウンスがあるかもしれませんね。
今回のYouTube動画は、黙って観るコミュニケーションという書籍の中で触れてある内容と合致する部分が多いので、併せて参考にしてみてください。
atacLabさんがアップされた過去9本の動画は、以下のブログ記事で紹介しています。
2019年4月16日のブログ〜【必見】支援技術とは...を語るYouTube動画
2019年5月1日のブログ〜【必見】AACとは...を語るYouTube動画
2019年5月30日のブログ〜【必見】障害の理解...を語るYouTube動画
2019年6月29日のブログ〜【必見】支援者として必要なコミュニケーションの基礎知識...を語るYouTube動画
2019年8月1日のブログ〜【必見】言語障害はあるが言語理解はあり指差しや視線が使える人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年8月30日のブログ〜【必見】Yes/Noコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年10月4日のブログ〜【必見】知的障害・自閉症のある人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年11月1日のブログ〜【必見】重度知的障害のある人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
2019年11月29日のブログ〜【必見】重度重複障害のある人とのコミュニケーション...を語るYouTube動画
いずれも、障害者支援に携わっておられる方にとっては参考になると思います。
ぜひ一度ご覧になってみてください。
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