2019年12月19日のブログ行ってきました!〜e-ATセミナーinいさはや①実践発表の続編です。

長崎県内の特別支援学校教員Mさんと肢体不自由児の保護者Sさんによる実践発表の次は、当日のメインイベント!
独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 情報・支援部主任研究員(情報戦略担当)の青木 高光さんによる講演です。

青木 高光さんと言えば、日本のほとんどの特別支援学校で活用されている視覚支援シンボルDropsの生みの親であり、今年3月まで長野県の特別支援学校で教員をされていた方です。
教員としての最後に勤務しておられた長野県稲荷山養護学校では自立活動専任という立場で、学校内外の子どもたちの学習をサポートしておられました。
青木さんの自己紹介
著書もたくさんあり、我が国の特別支援教育におけるICT活用では有名な方です。
青木さんの著書
以下、講演された内容をスライド写真とともにふりかえってみます。


文部科学省によれば、
特別支援教育とは...
幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、
その持てる力を高め、
生活や学習上の困難を改善又は克服するため、
適切な指導及び必要な支援を行うこと
と書かれています。

それは...
「健常の子と同じにする」ではなく、
今ある力を大切にし、
困難を改善するということであり、「障害を治す」が目的ではない
その手段を提案する
ということに他なりません。
青木さんの講演01特別支援教育とは
それは、すなわち...
「健常の子と同じにする」が目的ではない→違う手段を使ってもいい
今ある力を大切にする→今使える手段を使う
その手段を提案する→違う手段を使うことを妨げない

さらに...
手段活用の継続性を保障しなければならない
青木さんの講演02特別支援教育の視点

という「AACの基本的な考え方は、学習指導要領に書かれていることと合致している」という話から始まりました。


旧来の発想だと...
挨拶ができない子どもへの指導として、
◯相手を見て声を出す練習
◯「お」「は」「よ」と一言ずつ区切って声を出す練習
などが展開されてきたが、その指導をやり続けて1年後に成果は出るのか?
また、しゃべれない子は10年経ってしゃべれるようになるのか?
旧来の発想
子どもたちには時間が無い。
子どもたちには時間がない
だからこそ、今すぐできるようにすることを提案した方が良い。
青木さんの講演03子どもたちには時間がない

ここで事例紹介...
発話困難な女の子がトーキングエイドを使い、さらにトーキングエイドfor iPadを使って表現できる内容(量と質)が豊かになった事例を紹介されました。
タイプした文字の変遷


VOCAやiPadのVOCAアプリなどのICT機器を使えば、すぐに挨拶ができるようになる。
ICT機器は「素早い支援」を可能にする。
青木さんの講演04ICT機器は素早い支援を可能にする
コミュニケーションする力に必要なのは、
①Language
②Speech
③コミュニケーション意欲
青木さんの講演05コミュニケーション支援の勘所
テクノロジーを使うと解決策は身近にある
テクノロジーを使うと解決策は身近にある
文字にこだわらなくてもよいのでは?
手段を選ばずにできるようにする
素早い支援を可能にする

続いて、重度・重複障害のある子どもへの支援にICTを活かす上でのポイントとして、アセスメントの重要性の話。
重度重複障害の子の支援にICTを生かす
なぜアセスメントが重要か
アセスメントの重要性
静かに黙って観察することの重要性(過剰な刺激が多すぎるので、それをできるだけ排除する)と環境設定の大切さを話されました。
複数刺激の混在
障害の重い子のアセスメントや支援方法
青木さんの講演06環境設定が重要
上記以外にも「水耕栽培は知的障害児にとっても肢体不自由児にとっても取り組みやすい作業学習の内容」「ギター先生問題」など具体例(子どもたちが写っている写真は割愛しました)をふんだんに交えて話していただきました。

なお、Samは加齢のため記憶力が低くなっていますので、内容にミスがあるかもしれません。
見つけられた方はコメント欄にご記入ください。

午後の部については、後日のブログで紹介します。