2020年3月25日、新しいMacBook Airが発売開始されるとともにmacOS Catalinaが10.15.4にバージョンアップされました。

macOS Catalina10.15.4では、アクセシビリティの一つとして《ヘッドポインタ》という機能が搭載されました。
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macOS Catalina 10.5.4:頭の動きでポインターコントロールが可能に

《ヘッドポインタ》機能は、MacBook AirなどのFaceTime HDカメラまたはUSBカメラを使用して、頭の動きに合わせてマウスポインタを動かすことができるアクセシビリティ機能です。

以下、設定方法を紹介します。


①Macの【システム環境設定】アプリを起動します。

②【システム環境設定】ウィンドウに表示されている【アクセシビリティ】を起動します。

③【アクセシビリティ】ウィンドウの左側に表示されるメニューに新しく《ポインタコントロール》という項目が追加されていますので、それをクリックします。

④【アクセシビリティ】ウィンドウの右側に《マウスとトラックパッド》と《代替コントロール方法》のボタンが表示されていますので、《代替コントロール方法》をクリックします。
ポインタコントロール設定画面

⑤【マウスキーを有効にする】【代替ポインタアクションを有効にする】【ヘッドポインタを有効にする】という3つの項目が表示されますので、【ヘッドポインタを有効にする】という項目にチェックマークを付けると【ヘッドポインタ】がONになり、顔の動きをカメラが読み取って、顔の動きに応じてマウスポインタが移動し始めます。
ヘッドポインタON
マウスのクリック操作は、キーボードの特定のキー(F11、F12、Spaceなど)を押し下げる、もしくは、顔の表情を変化させることによって行います。
その設定は、上記⑤の【代替ポインタアクションを有効にする】のオプションボタンの中で行います。

顔の表情は「微笑む」「口を開ける」「眉を上げる」「舌を出す」をカメラ(FaceTime HDカメラまたはUSBカメラ)で認識するように設計されており、それぞれにクリック操作(左クリック、右クリック、ダブルクリック、ドラッグ&ドロップ)を割り当てられるようになっています。
表情によるアクション4種
代替ポインタアクションの設定
そして、【代替ポインタアクションを有効にする】という項目にチェックマークを付けると【代替ポインタアクション】がONになり、顔の表情の変化でクリック操作ができるようになります。
※キーボードの特定のキー(F11、F12、Spaceなど)を押し下げることによってクリック操作をすることも可能です。
代替ポインタアクションON
サクッと試してみた感想ですが...
これまで当ブログで紹介してきたFace Tracking/Head Tracking入力と同じように、練習して慣れれば、頭を動かすだけでマウスポインタを自在に移動させることができるようになりそうです。

筋ジストロフィー症やALSなどで「手でマウスを操作するのは難しいけれど、頭は自在に動かせるよ」「頭を動かしてiPadを操作したい」という方には入力手段の一つになるのではないでしょうか。

Face Tracking/Head Tracking入力に関するブログ記事はコチラからご覧いただけます。
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http://sam-eatlab.blog.jp/archives/cat_361541.html

どのような感じでマウスポインタが動くのかは、2020年2月19日のブログMacでFace Tracking(Head Tracking)入力ができるようになるかもしれませんで紹介したGuilherme Rambo(@_inside)さんのTwitterに動画が貼ってありますので、コチラをご覧ください。
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https://t.co/VJuZ2JR503