2020年8月20日のブログ【できわかクリエイターズ】オンライン研修会『視線入力入門2』に参加しました①〜視線入力は(機器の)固定が命の続編です。

引地 晶久さんの講義の後はQ&Aコーナー。

「斜視がある子どもさんへのキャリブレーションがうまくいかなくて困っています」という質問に対して、参加者のKuramoto S Kayokoさん(2019年12月13日のブログ視線入力で描いた絵が素敵な◯◯◯◯になった話でお世話になった方です)から「Gaze Pointという視線マウスアプリでキャリブレーションがしやすくなっていますよ」という情報が寄せられました。

そのことを島根大学の伊藤 史人さんが早速ブログで紹介してくださいました。
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【速報】Tobii EyeX/4C Eyetracker のキャリブレーションには「Gaze Point」を使おう!

伊藤 史人さんのブログ記事で紹介してあるGaze Pointは、株式会社ユニコーンさんが開発・販売しておられるmiyasuku EyeConLT2と同じように「視線でマウスポインターを動かして、目的の位置に視線を滞留させることによってマウスの左クリック操作ができる」という機能をもった視線マウスアプリです。
GazePointを起動したデスクトップ画面
視線を検知するための感度調整が不十分なため、miyasuku EyeConLT2を使い慣れている方々には使いづらさがあると思いますが、細かい部分を見る必要がないアプリ(例えば、花火を打ち上げるアプリなど)で視線入力を試すには良いかもしれません。
無料ですしね...

2020年4月28日にアップデートされたバージョン2.0.9のGaze Pointの目玉は視線マウスアプリとしての機能ではなく、伊藤 史人さんもブログ記事の中で書かれているように、キャリブレーション機能が強化されたことです!
キャリブレーション設定画面
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設定画面の右側にトラックステータスが表示されています。
これを使えば、視線入力装置と眼球の距離がわかりやすくなります(緑の部分に白矢印がある時が適切な距離です)。

また、キャリブレーションするターゲットの形・大きさ・数(1点、2点、5点、9点)・背景色を変更することもできるようになっています。
キャリブレーション設定画面
ターゲット変更画面
これまで、キャリブレーションがうまくいかなくて困っておられた方は試してみてはいかがでしょうか。
その場合、いったん支援者の目でキャリブレーションした後に、ユーザーの眼球でトラックステータスを確認してから1点キャリブレーションまたは2点キャリブレーションをすると良いと思います。

なお、当日の内容を米国LA在住の山口 不二代さんがブログで紹介してくださっていますので、コチラも併せてお読みください。
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できわかクリエイターズ 【「視線入力入門2」~視線入力は(機器の)固定が命~】に参加しました