去る2021年6月9日(水曜日)と同年6月12日(土曜日)に【第5回障害児・者と支援者のためのe-AT活用オンラインセミナー】を開催しました。
テーマは、視線入力で音楽を演奏しよう〜WindowsPC用アプリSOUNOS VALKAと視線マウスアプリmiyasuku EyeConLT2(二週間の無料体験版あり)を利用して

6月9日(水曜日)は11:00〜12:00の部が12名、20:30〜21:30の部が21名、同年6月12日(土曜日)は21名の計54名の方々に参加していただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
210609PM集合写真
210612集合写真
SOUNOS VALKAは、音と映像を同時に即興演奏することができる無料アプリです。
マウスで画面の上をなぞるだけで和音やアルペジオを自由に弾くことができ、画面には音にシンクロして抽象的なグラフィックが表示されます。
楽器演奏の経験がない人でも、すぐにダイナミックで自由な演奏を楽しむことができます。
タッチパネルを搭載したWindowsパソコンで使用すれば、指で画面をなぞるだけで、より直感的に演奏することができます。
SOUNOS VALKAの画面
視線入力でSOUNOS VALKAを操作するには、視線マウスアプリが必要になります。
現時点で日本語に対応した視線マウスアプリはいくつかありますが、いずれも左右のクリック操作やダブルクリック、ドラッグといったマウスの操作ができるように開発されていて多機能です。
しかしながら、SOUNOS VALKAを操作する上で必要なのは、◯マウスポインターを視線で動かす、◯注視するorアクセシビリティスイッチに入力すれば左クリックできる、という機能です。
そのシンプルな機能を備えた視線マウスアプリであるmiyasuku EyeConLT2を利用しました。
miyasuku EyeConLT2は、広島県広島市にある株式会社ユニコーンさんが開発販売しておられる視線マウスアプリで、二週間の無料体験版があります。
miyasukuログインサイト画面
参加者には、事前にmiyasuku EyeConLT2をインストールしてもらった状態で当日のセミナーを進めました。
miyasuku EyeConLT2の新機能_バブル表示
セミナーでは、まずSamがSOUNOS VALKAの操作方法をデモンストレーションしてから、参加者にVectorサイトのSOUNOS VALKAダウンロードページからzipデータをダウンロードしてもらいました。
Vectorサイトのダウンロードページ
解凍した後、各自でSOUNOS VALKAで楽器を奏でてもらいました。
次に、miyasuku EyeConLT2を利用して視線入力でSOUNOS VALKAを操作する様子をデモンストレーションした後、各自でトライ!
楽器音を変えたり、注視開始時間&注視時間を変えたりする方法にもチャレンジしていただきました。

パソコンの画面を見ると画像と音響が変化することに気づく段階の子どもさんの場合、タスクバーやクローズボタンを注視してしまうことがあります。
そうなってしまうと支援者は大慌て!
そのような事態を予防するために島根大学の伊藤 史人研究室が、EyeMoT Mouse Barricade(マウスバリケード)というアプリをリリースしておられます。
EyeMoTマウスバリケード
時間が無かったので参加者にダウンロードして試してもらうところまではできませんでしたが、デモンストレーションしましたので、その便利さを分かっていただけたのではないかと思います。
EyeMoT Mouse Barricade(マウスバリケード)のことを紹介したブログ記事を書いていますので、参考になさってください。
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Windowsマウスの移動範囲が制限できるEyeMoTマウスバリケード
EyeMoTマウスバリケードの設定画面
EyeMoT Mouse Barricade(マウスバリケード)の使い方を紹介した動画をYouTubeにアップしていますので、コチラも参考になさってください。
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EyeMoTマウスバリケードの使い方〜入力練習アプリLook To Learnと視線マウスmiyasuku EyeConLT2を利用して〜20210228_#0552

6月9日(水曜日)のセッションには米国LAからカイカイとふじよさんさんが参加してくださって、ご自身のブログでも紹介してくださいました。
カイカイとふじよさんのブログ記事も是非ご覧ください。
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福島先生の【第5回 障害児・者と支援者のためのe-AT活用オンラインセミナー】に参加しました
セミナーのお品書き