今年(2021年)3月末日に福岡市立学校教員を定年退職して2週間ほど経った頃...
S放課後等デイサービスセンターからe-AT活用に関するコンサルテーションの依頼がありました。
内容は「利用者の中に知的障害を伴った自閉スペクトラム症の子ども(知的障害特別支援学校小学部に在籍)がいます。発声はできますが、有意味語を発することはありません。思う通りにならないことがあると自分の顔や頭を強く叩いたり手首を噛んだりします。ジェスチャで意思を伝えることもありますが、その語は多くありません。学校に迎えに行くと顔や手首にアザができていることが多く、本人も学校の先生も困っているだろうことが予測されます。本人には伝えたい意思があるのでしょうけど、それを伝える有効な手段がありません。本人の意思を分かるようになりたいと思っていて、そのためのICT機器の活用について教えてほしい。」ということでした。
電話やメールでは状況が分かりませんので、お互いにスケジュールを調整して、まず訪問することにしました。

しかしながら、当時はCOVID-19の感染拡大が第4波を迎えており、それがいったん落ち着いてから訪問することになり、iPadを携えて7月9日(金曜日)に初めてS放課後等デイサービスセンターを訪問しました。
利用者が登所する前に、対象児の状況についてスタッフから教えてもらった後「こういうことはできますか?」と渡された紙がコチラです。
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S放デイのスタッフから渡された資料
iPadのVOCAアプリDropTalkを紹介したところ、「これなら使えそう」と大喜びされました。
ただし、いきなりDropTalkのコンテンツを作ったiPadを対象児に渡しても、意思を伝えるためのツールと認識して使うようになるかは分かりません。
iPadに限らずコミュニケーションブックやコミュニケーションカードの類は「使うことによって自分の意思が伝わる」という実感が本人に無いとコミュニケーションツールにはならないものです。
そこで、「まず、iPadが自分にとって役に経つモノということを実感してもらうために、楽しいことをさせてみてはどうですか?」と提案して、知育アプリをいくつか紹介しました。
また、アクセシビリティ機能《アクセスガイド》を使う方法も紹介。

その後、S放課後等デイサービスセンターでの対象児の様子を観察させていただくだけにして、渡された紙を元にDropTalkのコンテンツを作って持ってくることを約束して、初回のコンサルテーションは終了。
次回に続く...