2021年9月29日のブログe-ATを活用して描いた絵でeコマース作戦の中で、こんなことを書いていました。
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Samが長年働いてきた特別支援学校の学習の1つに作業学習という内容があります。
中学部では職業・家庭科で取り扱ったり、高等部では職業科で取り扱ったりする学校や自治体もありますが、子どもたちが卒業した後の進路希望や興味・関心、得意なことに応じてグループ分けをして、数種類の製作活動に励むという学習です。
その代表的なものとして、紙工芸、布加工、窯業、木工、農業、流通サービス、ビルメンテナンスなどがありますが、肢体不自由特別支援学校ではパソコンを使ってカレンダーや名刺を作る作業もあります。

作業学習で作った製品は、主にPTA主催のバザーや販売学習会といったイベントで販売していた学校も多かったと思いますが、コロナ禍のため昨年度から販売活動が制限されている学校も多いと思います。
たしかに、対面での販売は難しい情勢ですが、コロナ禍にあっても伸びている業種があるそうですね。
それは、ネット通販に代表されるeコマースだと言われています。

インターネット上では多くの販売サイトがあり、企業だけでなく個人事業主なども参入して、製品やアイディアなどが売買されています。
コロナ禍で対面販売が難しい今だからこそeコマースを利用した作業学習が展開されても良い時期ではないかと思うのです。
そんな折、特別支援学校で教員をしておられるKさんから「今年から高等部に異動して、作業学習という授業で窯業チームを担当してます。面白くなったらいいなーと思い、授業でネットショップをはじめました。よかったら見てやってください。校内LANさえ届いていないアンティークな窯業室からお届けしています。商品はこれから随時増えていく予定です。」という知らせが届きました。
そのサイトがコチラ!
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nagoyox(BASEを利用)
nagoyoxのサイト
公立特別支援学校の作業学習で作った作品の販売には、さまざまなハードルがあることは承知していますが、周囲の理解が得られてネット販売をスタートしたとのこと...

ネット販売ができれば、力仕事や細かい手作業が困難な子どもさんでも、スマートデバイスなどで写真を撮ってサイトにアップすることができれば役割(=仕事)になりますね。
日々の業務としてサイトにアクセスして注文数をチェックし、在庫管理や出納だってできるかもしれません。

学校教育法第72条では、「特別支援学校は、視覚障害者、聴覚障害者、知的障害者、肢体不自由者又は病弱者(身体虚弱者を含む。以下同じ。)に対して、幼稚園、小学校、中学校又は高等学校に準ずる教育を施すとともに、障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けることを目的とする。」と示されています。
特別支援学校の目的が「自立を図るために必要な知識技能を授けること」であるならば、Society5.0の時代を目指す今だからこそ、自立を目指す学習の1つとしてeコマースを念頭においた作業学習もありではないかと思うSamです。

そのパイオニアとも言えるnagoyoxは長く続いていってほしいものですし、これを機に全国の特別支援学校で取り組めるようになると良いですね。
その製品の中にe-ATを活用して作った製品が販売されることを願っています。
視線入力で絵を描くRさん
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視線入力で絵を描くJD1年生Rさん
UTme!で作ったTシャツ
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視線入力で描いた絵でデザインしたTシャツ