参加しているFacebookグループで興味深い投稿を見つけました。
Jeff Ebinの投稿
投稿者はBabyfisherというYouTubeチャンネルで情報を発信しているAssistive Technologyの開発者Jeffrey Ebinさんです。
DeepL翻訳によると「最新プロジェクトの紹介です。オンラインで使える無料の視線入力コミュニケーションボードhttps://communicationboard.io/ を作りました。ChromeやiPhoneで利用できます。左をずっと見たり、右をずっと見たりして、アイコンを選択していきます。使用時は、画面外も含めてずっと見てください。」という投稿内容です。
CommunicationBoardアプリ
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https://communicationboard.io/ を起動したWebブラウザの画面
Jeffrey Ebinさんによると、「パソコンやスマートデバイスのWebブラウザを利用した意思伝達用のアプリです。病院に入院しているALS患者さんの要望で開発してみました。デバイスの内蔵カメラやWebカメラで眼球の動きを認識して視線で入力します。画面の右または左の矢印を見ると、その方向のエリアに表示されているアイコンの半分が反対のエリアに移動します。再度、右または左の矢印を見ると、その方向のエリアに表示されているアイコンの半分が反対のエリアに移動します。そうやって、目的のアイコンが1つになるまで絞っていくと、そのアイコンに対応した音声が出力されるという仕組みです。」とのこと...
その紹介動画がコチラです。
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communicationboard.io(YouTubeへ)

さっそく、手持ちのMacBook Air(M1、2020、macOS Monterey12.0.1)で試してみました。
WebブラウザはChrome、Microsoft Edge、Safariを利用して、内蔵カメラと外付けのWebカメラLogicool C920n HD PROウェブカメラで試してみましたが、いずれも視線で入力できました。
Webブラウザでhttps://communicationboard.io/ を起動して、音声表出したいアイコンがある方向の矢印を見ます。
デフォルトでは3秒注視すると、その方向の矢印が青色で囲まれます。
右側の矢印を注視
3秒経過すると右側のエリアにあった16個のアイコンが、左右に分かれて8個ずつ表示されるようになります。
分割されたアイコンのエリア
再び右側矢印を3秒注視すると、その方向の矢印が青色で囲まれます。
右側の矢印を注視2段階目
3秒経過すると右側のエリアにあった8個のアイコンが、左右に分かれて4個ずつ表示されるようになります。
分割されたアイコンのエリア2段階目
この操作を繰り返してアイコンの数を左右に分割していき、最終的にターゲットとなるアイコンに絞っていくという仕組みです。
左右2個ずつのアイコンが表示されている画面
左右1個ずつのアイコンが表示されている画面

音声表出したいアイコンに絞り込んだ画面
視線入力に対応したVOCAアプリのほとんどは、表示された複数のアイコンの中からターゲット1つを注視して選ぶようになっていますが、このアプリは画面の左右を大まかに見ることでターゲットを絞っていくというUIになっている点が興味深いですね。

Webアプリですから基本的にOSに依拠しないはずなので、手持ちのDELL社製Inspiron 14 2-in-1ノートパソコン(Windows11)で試してみたところ、内蔵カメラでも外付けのWebカメラLogicool C920n HD PROウェブカメラでもChromeとMicrosoft Edgeで作動しました。
アイコンの変更や日本語表示などには未対応ですが、このUIに興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

なお、このブログ記事を書くにあたっては、Jeffrey Ebinさんからの許諾を得ています。