学校では新学期が始まり、GIGAスクール構想で配備された学習者用タブレット端末が入学や転入してきた子どもたちにも配布される頃だと思います。
文部科学省が公表しているGIGAスクール構想の実現に向けた整備・利活用等に関する状況について端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(確定値)によれば、公立の小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校(前期課程)及び特別支援学校(小学部・中学部)に配備された1人1台の学習者用タブレット端末は、Chromebookが40%、Windowsが30.9%、iPadが29.1%となっています。
GIGA端末の割合
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端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(確定値)の資料から抜粋
なかでも特別支援学校や特別支援学級に配備された端末は、アクセシビリティの優位性からかiPadが多いようです。
また、ローマ字を学習していない小学校1年生と2年生にはiPadを配備している自治体もあるようです。

そんなiPadですが、初めて使う子どもたちの中には「電源ってどうやったら入るの?」「どうやって使うの?」ということが分からない子どもがいます。
特に、知的障害などによって記憶を定着させることに困難さのあるのある子どもたちの中には、そういう傾向のある子どもが少なくありません。
それを解決する工夫の一つとして、特別支援教育のためのプレゼン教材サイト【Teach U】さんが、子どもたちがiPadを使う上で必要な操作方法を知り、基本的な操作スキルを高めるための小さなミッションを集めた資料を作って公開してくださいました。
iPadMissions基礎編26byTeachU
この資料は、26個のミッションがグリッド状に並べられていて、それぞれのミッションに☆が3つ並んでいます。
☆は《したことがない/できない》《先生とできる》《ひとりでできる》という3段階評価を意味していて、空白の色を塗ることで自己評価していくようになっています。
そして、他者に教えることができるようになったら、3段階を超えて「はなまる」になるという使い方をするようです。
小学校1年生や特別支援学級・特別支援学校の子どもたちの基礎スキルの定着度を知る資料として使えそうですね。
高齢者向けのタブレット講座などでも使えるかもしれません。

この資料が優れているのは、PDFで公開されていて、26個のミッションをタップまたはクリックすると、そのミッションの解説動画(YouTube)にジャンプするという点です。
それぞれの動画は1分程度と短いので、復習や予習に役立ちそうです。
PDF資料は、コチラからダウンロードできるようになっていますので、ぜひ試してみてください。
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https://musashi.educ.kumamoto-u.ac.jp/download/11001pdf/

なお、このブログ記事を書くにあたっては、特別支援教育のためのプレゼン教材サイト【Teach U】さんからの許諾を得ています。