時は2022年4月23日の土曜日...
2022年4月6日のブログ記事で紹介していた一般社団法人できわかクリエイターズユニコーンさんとのコラボ企画miyasuku Bocciaの体験会に行ってきました。
競技会場
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競技用コートが設営された障害福祉サービス生活介護事業所 和音(わおん)の多目的ホール
ライブ配信ブース
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多目的ホール内に設置した遠隔競技者と参加者向けに配信するブース
肢体不自由児が在籍する特別支援学校や特別支援学級の体育科の授業では、子どもたち一人ひとりの動作能力が違いますので、種目も含めた学習内容の選択と手立ての工夫が特に必要です。
パラリンピックの正式競技であるボッチャは、特別支援学校や特別支援学級の体育科の授業で取り組まれています。
ボールを手に持って投げることが難しい場合、①足でキックしたり、②競技アシスタントのサポートを受けながらボールを転がす、③ランプと呼ばれる投球補助具(勾配具)を使ってボールを転がす、といった工夫がルール上認められています。
ボッチャの工夫
とは言え、上記①②③の工夫も難しい重度な肢体不自由がある子どもたちは、どうしても支援者による介助が必要になります。
支援者による介助でボールを転がす
それを解決するべく株式会社ユニコーンさんと徳山工業高等専門学校熊本高等専門学校がタッグを組んで開発されたのがmiyasuku Bocciaシステムです。
miyasuku Bocciaシステムの構成
miyasukuBocciaランプ
その仕組みをざっくり言うと、ランプの向きとボールを発射する台の高さをWindowsパソコンで制御してボールを転がします。
競技者が操作するWindowsパソコンには、ランプの上から見えるコートとランプを横から見た画像が映し出され、ランプの位置を左右に動かすアイコン・発射台を上下に動かすアイコン・発射用アイコンが表示されています。
miyasukuBoccia起動画面
競技者はマウスポインターをアイコンに移動させてクリックするだけですので、視線追跡装置を使えば視線入力で競技ができるのです。
miyasukuBocciaのボタン透過画面
アイコンの大きさや位置、色の透過度は変更可能です。
miyasukuBocciaのカスタマイズ画面
岩手県・東京都・神奈川県・滋賀県・大阪府・宮崎県・鹿児島県など全国各地から参加された競技者は、自分のパソコンをオンラインで繋ぎ、視線入力やアクセシビリティスイッチ入力でボールを投げて得点を競い合いました。
miyasuku Boccia遠隔操作構成図
当日は、一般社団法人広島県ボッチャ協会の会長である梶村さんがレフリーを務めてくださり、観覧者はZoomで観戦してもらいました。
Zoom配信画面
競技者および競技者のご家族が書かれた感想を以下に紹介します。
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【Aさん】
ボッチャ競技は重度障がい者のスポーツとされていますが、娘のような重症心身障がい者は、自力でプレーすることはできません。
ボールを投げられない人のために、ランプという滑り台のような補助具で投げることもできますが、娘はそれさえもできません。
これまではもっぱら応援で参加でした。
miyasuku Bocciaはパソコン画面のコントローラーを、視線やスイッチを使いランプを操作し、ボールを発射させることができます。
つまり現地で得意な入力方法でボールを発射させて参加することもできるし、遠隔操作でオンライン参加もできるのです。
体験会では、母の私が狙いを定めて、娘が棒スイッチでボールを発射させ参加しました。親子共同で一球を投じるのです。対戦では、チームメイトともズームで相談しあいながら、白熱した試合を体験することができました。

【Bさん】
学校の活動でボッチャに参加したことはありましたが、方向を定め転がす加減も介助者で決まります。
ここまで自分操作でできる環境は初めて。
1台のランプに全国各地からの参加者がオンラインで参加、3チームに分かれ競い合い盛り上がりました。
ランプは遠隔で高さや左右、発射を操作する事ができます。
オリンピックで注目された競技だけあって、eスポーツの可能性が拡がってくれたらいいなぁ〜と期待が膨らみます。

【Cさん】
ランプの高さ左右を自分で動かし、 投げるタイミングも自分でできる。
娘は視線入力ですが、マウスでも操作出来るのが嬉しいです。
側で見ていて、ゲームとはまた違う、スポーツだなと見ていて思いました。
操作パネルの位置やランプが動くタイム等も変えられる miyasuku Boccia。
教えてもらって、試させてもらえる機会があれば嬉しいなと思います。
もう少し上違う?左じゃないん?と 見ていて伝えるも、 一度動かしてはみるも又戻す。
自分で決めた場所を、押し通す娘でした。

【ボッチャプレイヤーのDさん】
miyasuku Bocciaでは、公式規定のランプを使用だったり、コートの大きさや基本的なルールも公式リアルボッチャ同様です。
ランプは1台ですが、リアルボッチャに寄り近いボッチャを楽しむことができました!
ランプの方向や、ボールを投げる高さを視線入力やマウスなどを使って操作ができます。
操作するパネルも、自分がやりやすい位置や大きさに変えられるのも、miyasuku Bocciaならでは⁉️だと感じました。
オンラインボッチャは、ランプ操作が自分で出来ることが、私にとっては魅力です。
1チーム3人のチーム戦の試合…
コロナ禍で、ずっと個人練習をしている私にとっては、チームメイトに戦術の指示を出しながらボッチャができて楽しかったです。
他のチームも、チームメイト同士でコミュニケーションをたくさんとっていて、リアルで集まっている感たっぷりでした。
コロナ禍で集まることが難しい、このご時世。
また外出が困難な方も、オンラインであれば、みんなでボッチャができる!!!
集合写真
一般社団法人できわかクリエイターズでは、今後もmiyasuku Bocciaの練習会や大会を計画していくそうです。
新たな情報が届いたら、お知らせしますね。