2020年の年明け以降、COVID-19の影響により軒並み「オンラインでお願いします」と依頼されるようになったe-AT活用に関するセミナーや講習会ですが、今夏は対面での実施されることが増えました。
2022年8月24日(水曜日)は広島市立広島特別支援学校からの依頼で、現地に出向いての職員研修会で講師を務めさせていただきました。
広島港のすぐ近くにある広島市立広島特別支援学校は、知的障害教育部門と肢体不自由教育部門があり、広島市立学校としては唯一の特別支援学校です。
広島市立広島特別支援学校校舎
小学部・中学部・高等部が設置されていて、児童生徒数は550名オーバー!
児童生徒の教育に携わる教職員数は200名オーバーで、事務職員や学校看護師といった職員数を合計する約400名という大規模校です。
そんな広島市立広島特別支援学校に配備されたGIGAスクール構想による学習者用タブレット端末はiPad!
ところが、広島市教育委員会の方針により、AirDropはできないし、インターネット接続も制限だらけ、おまけに学校として子どもたちの学習に必要なアプリがインストールできないという仕様になっているというではありませんか。
Samが現役の特別支援学校教員として勤務していた福岡市でも導入時には同様の制限がありましたが、学校現場からの要請に応じて即座に対応してくれましたが、同じような制限をかけている自治体教育委員会がまだあるようですね。

とは言え、せっかく配備された端末のiPadですから「教育活動に有効に使いたい」という情報教育担当教員の要望に応じて、広島市教育委員会が研修会実施の予算を追加決定してくれたようです。
新幹線と市内電車を乗り継いで訪れた研修会の会場に待っていたのは、似顔絵入りのレジュメ!
レジュメ表
裏面には広島グルメの案内も!
レジュメ裏
COVID-19の感染リスクを抑えるため、担任以外の教職員が集まった会場からGoogle Meetで各教室で受講する担任教員向けに配信するというハイブリッドな形式での研修会を企画してくださいました。
GoogleMeetで講義を配信する機材&環境
情報教育担当の先生方はGoogle Meetの活用に熟知しておられて、オンライン研修会でありがちなトラブルは一切ありませんでした。
で、研修内容はというと...
肢体不自由児が抱えている学習上の困難さを動画を交えて紹介し、それを解消・軽減するためにiPadでできることを演習していただくという流れで進めました。
講義中のSam
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配信場所で受講する学校長はじめ教職員の皆さん

時間の関係もあり、デフォルトの状態(=購入したばかりの状態)のiPadに備わっているアクセシビリティとアプリを使うことに絞って、以下のことについて示範→演習という流れで進めました。
広島特別支援学校研修内容01
上記①では、ほとんどのiPadのキーボードに『50音かな』キーボードが表示されなかったので、まずはその追加からスタート。
【メモ】アプリで文字をタイプして、アクセシビリティ《読み上げコンテンツ》を利用して音声読み上げと入力フィードバックの演習。

②では、【Safari】アプリで学習プリント.comに接続して小学5年生社会科の学習プリント「六大陸と三海洋を覚えよう」をダウンロードして、マークアップ機能を利用して解答を書き込む演習。
小5社会科プリント
③では、Cboardを使って意思を伝える方法について演習。
Cboardについては、2022年2月12日のブログ記事で紹介したように、コチラの動画が参考になると思います。
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オンラインで使えるVOCAアプリCboardをiPadで使う方法〜How to use the online VOCA app "Cboard" on iPad 20220210_#0661(YouTube動画へ)

最後に、ちょっとだけ小ネタを紹介。
広島特別支援学校研修内容02
※④については、時間が足りずに紹介することでできませんでした。
コチラのブログ記事を参考にしてもらえればありがたいです。
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フィットネス系アプリならActive Arcadeがオススメです(該当のブログ記事へ)
Active Arcadeは、体の動きをiPhone/iPadやAndroid端末のカメラで写し、ゲームをしながら体を鍛えられるフィットネス系アプリです。
どのコンテンツもかなりの運動量になりますので、特に、特別支援学校(知的障害)の体育科や自立活動の学習に使えるのではないでしょうか?
特別支援学校(知的障害)の先生方に試してもらった時の動画はコチラです。
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フィットネス用iPadアプリActive Arcadeを試す20220615_#0697(YouTube動画へ)

全教職員向けの研修会が終わった後、肢体不自由教育部門の有志の先生方が集まって、視線入力の活用に関するプチコンサルテーション会!

広島市立広島特別支援学校には、障害児・者と支援者のためのe-AT活用オンラインセミナーに参加されたことのある教員がおられて、Samが研修会講師で伺うことを知って「視線入力に取り組んでいるのですが、分からないことがあるので相談に乗ってもらいたい」という依頼をいただき、実現したものです。
10人以上の教員が1教室に集まり、1学期の実践動画を見せていただき、悩んでおられることに対してコメントさせていただきました。

いつか、リアルに子どもさんにお会いしてコンサルテーションができるとイイなぁ...