2022年9月22日のブログ行ってきました!〜Japan ATフォーラム2022 in 新居浜1日目の続編です。
2日目のプログラムは以下のとおりです。
今回で9回目となるJapan ATフォーラムですが、その目的の1つとして以下のことが挙げられています。


AT機器の開発に係る分野では従来の専門技術だけでなく、当事者(ユーザーとなる障がい者や高齢者)ニーズを踏まえた技術スキル(ATスキル)が必要不可欠になります。

本フォーラムを通じて、これまで開発してきた高専の研究・技術シーズをWHOが提唱するICF(国際生活機能分類)指標を用いて再活用できるATライブラリを活用し、学生自らワークショップなどを通じて、特別支援学校などで活用できるAT機器の開発技術を学ぶことを目的とします。
上記の目的に基づき、2日目のプログラムは以下の内容で構成されました。
(1)ワークショップ第1部〜当事者・支援者から4本の報告
(2)ワークショップ第2部〜KOSEN-AT拠点校からの報告
(3)グループディスカッション〜現地およびオンライン参加者を3つのグループに分けてKOSEN-ATの今と今後についてのディスカッション
プログラム2日目
(1)当事者・支援者から報告
まず、松山リハビリテーション病院のPTさん(新居浜工業高等専門学校の卒業生)から、リハビリテーション部のスタッフ(=PT、OT、ST)で組織する支援機器開発チームのニーズと新居浜工業高等専門学校のシーズとのマッチングによって開発された支援機器の紹介とそれに至る経緯が紹介されました。
なかでも、頸髄損傷患者がナースコールできるようにAIスピーカーを活用したアイディアは興味を惹かれました。
病院と高専のコラボで開発された支援機器
続いて、北海道函館養護学校の教員から、肢体不自由児の可能な動作を活かすための教材作りを函館工業高等専門学校の学生がサポートして効果を挙げた事例が紹介されました。
肢体不自由特別支援学校で教員をしていたSamにとっては馴染み深いテーマで、函館工業高等専門学校の学生が北海道函館養護学校に出向いて、開発した教材を一緒に使ってみて改善点を知り、ブラッシュアップしていったという経過がAT開発に不可欠だということを改めて感じました。
北海道函館養護学校のニーズ
3番目は、熊本県熊本市にある重症児子ども発達支援センター エイムズのPTさんから熊本高等専門学校に相談して具現化されたe-AT機器が紹介されました。
熊本高専のシーズ
ラストは、熊本県内の特別支援学校に在籍する児童生徒の保護者の皆さんから「こういう機能を備えた電動車いすがあると助かる」というアイディアの提供がありました。

(2)KOSEN-AT拠点校からの報告
KOSEN-ATの拠点校は、地域の困りごとを解決するための工夫に取り組んでいます。
なかでも、高専の教員と学生が企画・運営する支援機器開発に関するワークショップは、対面およびオンラインで開催されており、その効果がメディアでも取り上げられています。
すべてを書き起こすことは困難なので、撮影した写真で一部を紹介します。
函館工業高専の取組
富山高専の取組
新居浜工業高専の取組01
新居浜工業高専の取組02
長野高専の取組
熊本高専の取組01
熊本高専の取組02
(3)グループディスカッション
現地参加者とオンライン参加者を3つのグループに分けてKOSEN-ATの今と今後についてのディスカッションしました。
Samが参加したグループでは、以下のことが話題になりました。
①AT機器を企画・開発する上で大切な障害者・高齢者のニーズに関する総論的な内容を必須教科として全高専の本科2年生ぐらいの時期に講義する必要性
②高専ごとに行っているワークショップに、オンラインも含めて他校生も参加できるような仕組みづくり
KOSEN-ATが運営しているGear5.0 eATライブラリの充実および高専外への周知
KOSEN-ATの拠点校以外の高専にもAT開発に興味をもっている学生が存在しているはずなので、その学生が他校の教員や学生と一緒に研究・開発ができるような横断的な連携の構築

なかでも、③のGear5.0 eATライブラリにはAT機器開発に関する多種多様な情報が載っていますので、さらにデータを蓄積し、社会全体に還元できるようにしていきたいものです。
Gear5.0 eATライブラリ
当ブログをご覧の皆さんは、是非Gear5.0 eATライブラリをチェックしてみてください。