2023年1月19日(木曜日)にD特別支援学校で行ったe-AT活用に関するコンサルテーションの備忘録第2弾です。
第1弾はコチラ
↓ ↓ ↓
D特別支援学校におけるe-AT活用に関するコンサルテーション(2回目)の記録①〜キャリブレーションが分かりやすいと視線入力の支援がしやすくなります

2ケース目は、小学5年生のHさんのe-AT機器全般に関する相談でした。
Hさんは、訪問学級に在籍している子どもさんで、担当のD先生が運転する公用車に同乗してご自宅でサポートさせていただきました。
とってもオシャレなスカートを履いて待ってくれていたHさんに「視線入力を試してみたい」というD先生が学校から持参された機器類は、Windows10ノートパソコン、米国Eye Tech社製視線追跡装置TM5-mini、視線入力用ポータブルセット(島根大学の伊藤 史人さんが主宰するブログポランの広場の該当ページに記載されているものです)でした。
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左からManfrotto社のクイックリリースプレート付き可変フリクションアーム、Manfrotto社のスーパークランプ035C、サンコー社のカメラ三脚用ノートPCデスク

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視線入力用ポータブルセットにWindowsノートパソコンを取り付けた状態

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視線入力用ポータブルセットを使って視線で入力する子どもさん(Hさんではありません)
視線入力用ポータブルセットはスーパークランプ035Cをガチッと固定できる支柱が必要ですし、落下する可能性があるので、仰臥位の子どもに使うことは危険です。
そこで、ママさんにお願いして、Hさんをベッドから床の上に敷いた布団に移動してもらいました。
仰臥位よりも半側臥位の方が視線入力用ポータブルセットで固定したパソコンが見やすいと思い、右下半側臥位の姿勢をとってもらうようにしました。
そこで、島根大学の伊藤 史人研究室で開発されているEyeMoT 3D GAME_00「風船割り」を起動!
ところが、クイックリリースプレート付き可変フリクションアームの長さが足りないので、TM5-miniがHさんの視線を捕えることが難しいのです。
数分間かけて位置を調整してみましたが、うまくいかないなぁと思っていたところ、D先生が「Hさんは左手をモゾモゾと動かせるんですよ」と言われたので、「トラックパッドやトラックボールを使ってみると良いかもしれませんね」と話したものの持参していませんでした。
その代わり、iPadは持参していたので、左前腕部を支えて画面にタッチできるようにサポート。
おしゃべり猫のトーキング・ジンジャー2、Sensory Light Box、Light activityを試してもらったところ、次々と入力するHさん!
そこで、持参していたDIGICOROを試してみることにしました。

DIGICOROは、無料のアプリを起動したiPadの画面上でコロコロ転がすだけで遊べるという知育玩具です。
その中からDIGICOROたっち色というiPadアプリを起動して試してもらいました。

すると、Hさんは左手をモゾモゾと動かして絵を描いてくれたのです!

※この姿勢ではiPadの画面が見えないので、ご自宅にある50インチオーバーのテレビにHDMIケーブルで映し出してiPadの画面が見えるようにしました。
動かせる範囲は狭いものの左手を動かすのが得意なHさんなので、その手を使わないテはありません!
室内を見渡すとママさんが使っておられる電動のマッサージクッションが目に飛び込んできました!
「Hさんって振動を嫌がりますか?」と尋ねたところ「やったことはありませんが、抱っこされるのは嫌いではありませんし、揺らすのは好きです」というママさんが答えてくれましたので、持参していたJelly Bean Swtch Twistとリモコンリレーを繋いでマッサージクッションを作動させて振動を感じる遊びをやってもらいました。

すると、次々とスイッチに入力して振動を感じてニコっと笑うHさん(^ν^)
その時の様子の動画がコチラです。
↓ ↓ ↓
230119小5年-左手でJelly Bean Switch Twistに入力してマッサージクッションを作動させて振動遊び20230130_01#0817(YouTube動画へ)
設定に時間のかかる視線入力よりもiPadの画面タップ、トラックパッド入力、アクセシビリティスイッチ入力(Jelly Bean Swtchは入力しやすそうでした)を活かした学習活動を取り入れると良いかもしれませんねと提案させていただきました。
そのためには、ポータブルスプリングバランサーのような上肢を上から吊り下げる装置、または、スポンジ(へたらない程度の硬さ)で左前腕部を支えるようにすると良いのではないかと思います。
そして、ママさんをはじめとした家族が喜ぶような活動(マッサージをしてあげる、ジューサーでスムージーを作る、カプチーノミキサーでフルーチェを作る、ピッチングマシーンで豆まき、など)やGIGA端末のiPad用にデジタル化した絵本をOur Story 2などで作っておいてページめくりなど(他に、iPadの花火アプリや楽器演奏アプリ、WindowsのEyeMoT 3DX_00「運動会」やEyeMoT 3DX_03「玉入れ」、など)をスイッチ入力で取り組む学習は、時間の無駄が少なくなり、授業の充実につながる気がすることをお伝えしました。
デジタル絵本を作って読むことができるiPadアプリOur Story 2の使い方20220223_#0666(YouTube動画へ)
将来的には、弟たちがやっているNintendo SwitchのアプリもFlex Controllerにアクセシビリティスイッチを接続して、スイッチ入力で一緒に遊べるようになると良いですね。
今日のところはココまで...
第1弾はコチラ
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D特別支援学校におけるe-AT活用に関するコンサルテーション(2回目)の記録①〜キャリブレーションが分かりやすいと視線入力の支援がしやすくなります

2ケース目は、小学5年生のHさんのe-AT機器全般に関する相談でした。
Hさんは、訪問学級に在籍している子どもさんで、担当のD先生が運転する公用車に同乗してご自宅でサポートさせていただきました。
とってもオシャレなスカートを履いて待ってくれていたHさんに「視線入力を試してみたい」というD先生が学校から持参された機器類は、Windows10ノートパソコン、米国Eye Tech社製視線追跡装置TM5-mini、視線入力用ポータブルセット(島根大学の伊藤 史人さんが主宰するブログポランの広場の該当ページに記載されているものです)でした。
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左からManfrotto社のクイックリリースプレート付き可変フリクションアーム、Manfrotto社のスーパークランプ035C、サンコー社のカメラ三脚用ノートPCデスク

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視線入力用ポータブルセットにWindowsノートパソコンを取り付けた状態

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視線入力用ポータブルセットを使って視線で入力する子どもさん(Hさんではありません)
視線入力用ポータブルセットはスーパークランプ035Cをガチッと固定できる支柱が必要ですし、落下する可能性があるので、仰臥位の子どもに使うことは危険です。
そこで、ママさんにお願いして、Hさんをベッドから床の上に敷いた布団に移動してもらいました。
仰臥位よりも半側臥位の方が視線入力用ポータブルセットで固定したパソコンが見やすいと思い、右下半側臥位の姿勢をとってもらうようにしました。
そこで、島根大学の伊藤 史人研究室で開発されているEyeMoT 3D GAME_00「風船割り」を起動!
ところが、クイックリリースプレート付き可変フリクションアームの長さが足りないので、TM5-miniがHさんの視線を捕えることが難しいのです。
数分間かけて位置を調整してみましたが、うまくいかないなぁと思っていたところ、D先生が「Hさんは左手をモゾモゾと動かせるんですよ」と言われたので、「トラックパッドやトラックボールを使ってみると良いかもしれませんね」と話したものの持参していませんでした。
その代わり、iPadは持参していたので、左前腕部を支えて画面にタッチできるようにサポート。
おしゃべり猫のトーキング・ジンジャー2、Sensory Light Box、Light activityを試してもらったところ、次々と入力するHさん!
そこで、持参していたDIGICOROを試してみることにしました。

DIGICOROは、無料のアプリを起動したiPadの画面上でコロコロ転がすだけで遊べるという知育玩具です。
その中からDIGICOROたっち色というiPadアプリを起動して試してもらいました。

すると、Hさんは左手をモゾモゾと動かして絵を描いてくれたのです!

※この姿勢ではiPadの画面が見えないので、ご自宅にある50インチオーバーのテレビにHDMIケーブルで映し出してiPadの画面が見えるようにしました。
動かせる範囲は狭いものの左手を動かすのが得意なHさんなので、その手を使わないテはありません!
室内を見渡すとママさんが使っておられる電動のマッサージクッションが目に飛び込んできました!
「Hさんって振動を嫌がりますか?」と尋ねたところ「やったことはありませんが、抱っこされるのは嫌いではありませんし、揺らすのは好きです」というママさんが答えてくれましたので、持参していたJelly Bean Swtch Twistとリモコンリレーを繋いでマッサージクッションを作動させて振動を感じる遊びをやってもらいました。

すると、次々とスイッチに入力して振動を感じてニコっと笑うHさん(^ν^)
その時の様子の動画がコチラです。
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230119小5年-左手でJelly Bean Switch Twistに入力してマッサージクッションを作動させて振動遊び20230130_01#0817(YouTube動画へ)
設定に時間のかかる視線入力よりもiPadの画面タップ、トラックパッド入力、アクセシビリティスイッチ入力(Jelly Bean Swtchは入力しやすそうでした)を活かした学習活動を取り入れると良いかもしれませんねと提案させていただきました。
そのためには、ポータブルスプリングバランサーのような上肢を上から吊り下げる装置、または、スポンジ(へたらない程度の硬さ)で左前腕部を支えるようにすると良いのではないかと思います。
そして、ママさんをはじめとした家族が喜ぶような活動(マッサージをしてあげる、ジューサーでスムージーを作る、カプチーノミキサーでフルーチェを作る、ピッチングマシーンで豆まき、など)やGIGA端末のiPad用にデジタル化した絵本をOur Story 2などで作っておいてページめくりなど(他に、iPadの花火アプリや楽器演奏アプリ、WindowsのEyeMoT 3DX_00「運動会」やEyeMoT 3DX_03「玉入れ」、など)をスイッチ入力で取り組む学習は、時間の無駄が少なくなり、授業の充実につながる気がすることをお伝えしました。
デジタル絵本を作って読むことができるiPadアプリOur Story 2の使い方20220223_#0666(YouTube動画へ)
将来的には、弟たちがやっているNintendo SwitchのアプリもFlex Controllerにアクセシビリティスイッチを接続して、スイッチ入力で一緒に遊べるようになると良いですね。
今日のところはココまで...
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