2023年11月6日(月曜日)昨年度に引き続き、関東地方にあるG特別支援学校からの依頼で、肢体不自由による困難さのある子どもさんのe-AT活用に関するコンサルテーションに行ってきました。
備忘録として、また、該当校の皆さんに振り返っていただくため、数回に分けて書いていきたいと思います。
自立活動支援室には視線入力に関するものをはじめとしたe-AT機器が充実しています。
視線入力を始めるための紹介ポスターも掲示してありました。
そんな自立活動支援室にやってきた小学5年生Aさんの担任教師の相談からスタート。
Aさんは小学3年生まで小学校の通常の学級に在籍したそうで、疾患の後遺症による中途障害ということでした。
通常の学級における教科の学習に取り組める知的理解力があるそうですが、手指が震えたり発語が聞こえにくいといった学習上の困難さをiPad(県がGIGAスクール構想で配備した学習者用タブレット端末)の活用で解決できないかという担任教師からの相談です。
当日は欠席されたため、事前に撮影された動画を見ながら解決方法を検討しました。
動画を見た上では、iPadの画面を操作するジェスチャ(タップやスワイプなど)が手指の震えのためにうまくいかないことが多々あります。
ローマ字を学習し始めたので外付けキーボードも使ってみたそうですが、iPadの操作時と同様に隣のキーを押してしまうことがありますし、目的のキーを見つけるのに時間がかかっています。
そこで、アドバイスした内容は以下①〜⑤の5点です。
①効率よく文字入力ができるようになれば、OS標準の読み上げ機能を使うこともできますので、発表する時に使えるかもしれません。
②スマートフォンを持っていてフリック入力でLINEメッセージを送信できるということなので、Remote Mouseアプリ(無料アプリ、要Wi-Fi)やFlickTyper BT(要Bluetooth、有料のUSBドングル型装置が必要)を使って、iPadではなくパソコンで文字入力する方法が良いかもしれません。
Remote Mouseアプリは、同一Wi-FiまたはBluetoothで接続したパソコン(MacでもWindowsでも使えます)のトラックパッドとしても使えますし、iPhone標準のキーボードでフリック入力した文字をパソコンに反映することも可能です。
相談時には紹介できませんでしたが、Remote Mouseアプリの使い方はコチラで見ることができます。
↓ ↓ ↓
Remote Mouse App Intro(YouTube動画へ)
また、インター・ラボ株式会社さんが開発・販売しているFlickTyper BTという装置とアプリを使えば、iPhoneのフリック入力でMacBook Proに文字タイプできることを紹介しました。
使い方はいたって簡単!
◯パソコン(MacまたはWindows)のUSBポートにFlickTyper BT本体を挿します。
◯スマートフォン(iOS10.3.3以上のiPhoneまたはAndroid5.0以上のAndroidスマートフォン)でFlickTyperBTアプリ(iPhone版、Android版)を起動します。
◯パソコンとスマートフォンがBluetoothで接続されます。
◯スマートフォンに表示されるキーボードやトラックパッドでマウスポインタ操作やフリック入力による文字タイプができるようになります。
なお、FlickTyper BTの使い方は、こちらのWeb記事で分かりやすく紹介してあります。
↓ ↓ ↓
【レビュー】パソコンにフリック入力できる!スマホ世代の注目アイテム「FlickTyper BT」をチェック
開発元のインター・ラボ株式会社さんが作られた紹介動画はコチラです。
↓ ↓ ↓
FlickTyper BT iPhone用アプリの使い方(YouTube動画へ)
③iPadをタップする指が震える場合、設定アプリ>アクセシビリティ>タッチ調整で各種設定を工夫することでうまくいく可能性があります。
ちょっと古いOS(バージョン12)の頃に書いたブログ記事ですが、「タッチ調整」について書いた内容はコチラからご覧いただけます。
↓ ↓ ↓
iOSのアクセシビリティ機能【タッチ調整】《保持継続時間》の利用方法を紹介した動画を公開しました(該当のブログ記事へ)
iOSのアクセシビリティ機能【タッチ調整】《繰り返しを無視》の利用方法を紹介した動画を公開しました(該当のブログ記事へ)
iOSのアクセシビリティ機能【タッチ調整】《タップ補助》の利用方法を紹介した動画を公開しました(該当のブログ記事へ)
iPadOS/iOSのアクセシビリティ【タッチ調整】についてサルベージ(該当のブログ記事へ)
④設定アプリ>一般>キーボード>ユーザ辞書で頻繁に使う文章や単語を登録しておくことで文字入力の効率が上がると思います。
Windowsで辞書登録をする方法はコチラのWeb記事が参考になります。
↓ ↓ ↓
Windows 10 - よく使う単語を登録・追加する方法(該当のWeb記事へ)
Windows 11 - ユーザー辞書に単語登録する方法(該当のWeb記事へ)
⑤iPadOS17の手書き入力が使えるかもしれません。
悪筆のSamが手書きした文字も正しく認識してくれます。
手書き入力の設定方法はコチラのWeb記事が分かりやすいと思います。
※タイトルにはiOS17、iPhoneと書かれていますが、iPadOS17、iPadでも基本的な操作や設定は同じです。
↓ ↓ ↓
【iOS17】iPhoneの手書きキーボードの使い方!手書き入力できない時の対処法(該当のWeb記事へ)
今日のところはココまで...
備忘録として、また、該当校の皆さんに振り返っていただくため、数回に分けて書いていきたいと思います。
自立活動支援室には視線入力に関するものをはじめとしたe-AT機器が充実しています。
視線入力を始めるための紹介ポスターも掲示してありました。
そんな自立活動支援室にやってきた小学5年生Aさんの担任教師の相談からスタート。
Aさんは小学3年生まで小学校の通常の学級に在籍したそうで、疾患の後遺症による中途障害ということでした。
通常の学級における教科の学習に取り組める知的理解力があるそうですが、手指が震えたり発語が聞こえにくいといった学習上の困難さをiPad(県がGIGAスクール構想で配備した学習者用タブレット端末)の活用で解決できないかという担任教師からの相談です。
当日は欠席されたため、事前に撮影された動画を見ながら解決方法を検討しました。
動画を見た上では、iPadの画面を操作するジェスチャ(タップやスワイプなど)が手指の震えのためにうまくいかないことが多々あります。
ローマ字を学習し始めたので外付けキーボードも使ってみたそうですが、iPadの操作時と同様に隣のキーを押してしまうことがありますし、目的のキーを見つけるのに時間がかかっています。
そこで、アドバイスした内容は以下①〜⑤の5点です。
①効率よく文字入力ができるようになれば、OS標準の読み上げ機能を使うこともできますので、発表する時に使えるかもしれません。
②スマートフォンを持っていてフリック入力でLINEメッセージを送信できるということなので、Remote Mouseアプリ(無料アプリ、要Wi-Fi)やFlickTyper BT(要Bluetooth、有料のUSBドングル型装置が必要)を使って、iPadではなくパソコンで文字入力する方法が良いかもしれません。
Remote Mouseアプリは、同一Wi-FiまたはBluetoothで接続したパソコン(MacでもWindowsでも使えます)のトラックパッドとしても使えますし、iPhone標準のキーボードでフリック入力した文字をパソコンに反映することも可能です。
相談時には紹介できませんでしたが、Remote Mouseアプリの使い方はコチラで見ることができます。
↓ ↓ ↓
Remote Mouse App Intro(YouTube動画へ)
また、インター・ラボ株式会社さんが開発・販売しているFlickTyper BTという装置とアプリを使えば、iPhoneのフリック入力でMacBook Proに文字タイプできることを紹介しました。
使い方はいたって簡単!
◯パソコン(MacまたはWindows)のUSBポートにFlickTyper BT本体を挿します。
◯スマートフォン(iOS10.3.3以上のiPhoneまたはAndroid5.0以上のAndroidスマートフォン)でFlickTyperBTアプリ(iPhone版、Android版)を起動します。
◯パソコンとスマートフォンがBluetoothで接続されます。
◯スマートフォンに表示されるキーボードやトラックパッドでマウスポインタ操作やフリック入力による文字タイプができるようになります。
なお、FlickTyper BTの使い方は、こちらのWeb記事で分かりやすく紹介してあります。
↓ ↓ ↓
【レビュー】パソコンにフリック入力できる!スマホ世代の注目アイテム「FlickTyper BT」をチェック
開発元のインター・ラボ株式会社さんが作られた紹介動画はコチラです。
↓ ↓ ↓
FlickTyper BT iPhone用アプリの使い方(YouTube動画へ)
③iPadをタップする指が震える場合、設定アプリ>アクセシビリティ>タッチ調整で各種設定を工夫することでうまくいく可能性があります。
ちょっと古いOS(バージョン12)の頃に書いたブログ記事ですが、「タッチ調整」について書いた内容はコチラからご覧いただけます。
↓ ↓ ↓
iOSのアクセシビリティ機能【タッチ調整】《保持継続時間》の利用方法を紹介した動画を公開しました(該当のブログ記事へ)
iOSのアクセシビリティ機能【タッチ調整】《繰り返しを無視》の利用方法を紹介した動画を公開しました(該当のブログ記事へ)
iOSのアクセシビリティ機能【タッチ調整】《タップ補助》の利用方法を紹介した動画を公開しました(該当のブログ記事へ)
iPadOS/iOSのアクセシビリティ【タッチ調整】についてサルベージ(該当のブログ記事へ)
④設定アプリ>一般>キーボード>ユーザ辞書で頻繁に使う文章や単語を登録しておくことで文字入力の効率が上がると思います。
Windowsで辞書登録をする方法はコチラのWeb記事が参考になります。
↓ ↓ ↓
Windows 10 - よく使う単語を登録・追加する方法(該当のWeb記事へ)
Windows 11 - ユーザー辞書に単語登録する方法(該当のWeb記事へ)
⑤iPadOS17の手書き入力が使えるかもしれません。
悪筆のSamが手書きした文字も正しく認識してくれます。
手書き入力の設定方法はコチラのWeb記事が分かりやすいと思います。
※タイトルにはiOS17、iPhoneと書かれていますが、iPadOS17、iPadでも基本的な操作や設定は同じです。
↓ ↓ ↓
【iOS17】iPhoneの手書きキーボードの使い方!手書き入力できない時の対処法(該当のWeb記事へ)
今日のところはココまで...
コメント
コメント一覧 (2)
コメントありがとうございます。
対象児に限らず、教科の学習をしている子どもさんは、教科書のような学習用資料を電子化したデータを画面の左半分に表示し、教員が校務用WindowsPCのWordやPowerPointなどで作ったワークシート(=学習用プリント)などの教材を画面の右半分に表示して学習する場合があります。
その場合、スマートフォンでは画面が小さいので見づらくなってしまいますので、PCやタブレット端末を使うことになります。
もちろん、スマートフォンの画面サイズで完結する場合は、PCやタブレット端末に入力しなくても良いのですが、ブログ記事に書いた子どもさんのケースではPCやタブレット端末に文字入力しないといけないので、スマートフォンをキーボードとしてPCやタブレット端末に文字を入力する方法を紹介したというわけです。
スマホでフリック入力できるのであれば、スマホだけで入出力使い学習してもいいように思うのですが、あえて学習にPCやタブレットを利用する理由を教えていただけないでしょうか。