Samが籍を置いている熊本高等専門学校ではKOSEN-ATの活動の一環として、高齢者や障害者の暮らしに役立つ支援機器の開発に関する概論的な講義を学生向けに実施しています。
昨年(2022年)度は7月に2年生を対象として講義をしました。
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熊本高等専門学校の2年生向けにAT開発に必要なことを講義しました(該当のブログ記事へ)
今年(2023年)度も12月から1年生を対象としてクラスごとに講義をしていて、12月7日(木曜日)が初回でした。
講義開始時
まずは、コチラのYuTube動画を視聴してもらいました。
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職場に必要なのは、あなたのやさしさです?|SPECIAL MOVIE #障害者週間(YouTube動画へ)

昨年度は知識伝達スタイルでしたが、今年度は肢体不自由児が抱えている困難さの動画を見てもらって、「肢体不自由があるためにしゃべったり文字が書けない人たちにエンジニアとしてどのようなサポートができるかを考える」という課題を与えてグループで考えてもらう時間を作ってみました。
グループで検討した内容を発表
その上で、持参してもらったパソコンのアクセシビリティ機能(Windowsのスクリーンキーボードにスペースキー入力でオートスキャンして文字をタイプする方法)を体験してもらいました。
肢体不自由児の中にはスペースキーが押せないことがあるので、それを解決するための一つの方法としてKME(KOSEN Multifunctional Endpoint)を紹介。
KME背面各部名称
KME
また、12月18日(月曜日)のクラスでは、オンラインで使えるVOCAアプリCboardも体験してもらいました。
Cboardトップページ
Cboardスタート画面
Cboardの起動画面
当然ながら、高等専門学校の学生はテクノロジーの利用や開発に興味・関心があります。
作れる人は、どうしても自分が作ったモノを使わせたいと思いがちです。
しかし、自分たちが設計・開発するテクノロジーが、高齢者や障害者のニーズに合わなければAT開発は意味がありません。
そのためにも大切にしてほしいことを紹介しました。
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高専講義プレゼン06
AT開発で大切にしてほしいこと
卒業後、彼らがエンジニアになった時、講義したことが頭の片隅に残っていてくれることを願っています。