2024年3月16日(土曜日)〜17日(日曜日)に開催された社会福祉法人 日本肢体不自由児協会主催肢体不自由のある子どものWindowsとiPadOS活用講習会の備忘録第5弾です。
講習会2日目の3月17日(日曜日)は現地参加者のみを対象として、午前はWindowsPCを使った視線入力の活用について、午後はiPadの活用について、それぞれ実際に機器類を触りながらの演習を中心に行いました。
WindowsPCを使った視線入力では、ノートパソコンのディスプレイや外付けディスプレイのベゼルに視線追跡装置(=視線入力装置や視線検出装置と呼ぶこともあります)を固定して使うことがポピュラーです。
ノートPCに固定した視線追跡装置
視線追跡装置
対象者の姿勢に合わせてノートパソコンや外付けディスプレイを固定できるかどうかが視線入力の成否を決めると言っても過言ではありません。
講義中の谷本さん
そこで、日本で入手しやすい固定具としてパソッテルmiyasukuスタンドを用意し、参加者に組み立ててもらいました。
パソッテルを組み立てる参加者
miyasukuスタンドを組み立てる参加者
そして、対象者の視線の位置を視線追跡装置に認識させて傾きや距離などを調整するためのキャリブレーション作業の仕方を紹介して、お互いに試してもらいました。
位置関係を調整する参加者01
肢体不自由児の中には椅子に座る姿勢がとれずに臥位姿勢で過ごす子どももいます。
その場合、miyasukuスタンドを使うことで床に寝た姿勢のように低い位置でも設置できることを紹介しました。
側臥位での合わせ方01
その際の合わせ方は谷本さんに手本を見せてもらいました。
側臥位での合わせ方02
また、当日はスペインIRISBOND社の視線追跡装置HiruiPad Pro12.9インチ(第6世代)を内蔵して使うケースOskolも使ってiPadでの視線入力も試してもらいました。
Hiruでキャリブレーション
Hiruで視線入力
午前中の最後は、EyeMoT 3Dシリーズの開発者である島根大学の伊藤 史人さんから視線履歴データの分析方法をレクチャーしてもらいました。
分析の仕方
研修会場の外では社会福祉法人 日本肢体不自由児協会が刊行している書籍などを購入することができます。
書籍販売コーナー
午後の講座【iPadの活用】については、また後日...