2024年5月16日(木曜日)は2024年のGlobal Accessibility Awareness Day(GAAD)でした。
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GAADの展開に合わせて、デジタル機器やWebのアクセシビリティ確保に取り組んでいる企業から興味深い情報がたくさん発表されました。
その企業の一つであるGoogleは、2023年のGAADの際、PCでFace Tracking入力ができるようになるProject Gamefaceを発表しました。
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Introducing Project Gameface: A hands-free, AI-powered gaming mouse(該当のWeb記事へ)
Wundows版GameFaceの設定画面
Gaming with muscular dystrophy | Project GameFace featuring Lance Carr | Google(YouTube動画へ)

その約1年後にあたる2024年5月14日Googleは、その技術を進化させてAndroid端末で使えるようにしたと発表しました。
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Project Gameface launches on Android(該当のWeb記事へ)
Project GamefaceのWeb記事画面
Project Gamefaceは、Android端末のインカメラでユーザーの顔の動きを認識し、それをマウスカーソルの操作に変換します。
そして、眉を上げるとクリック、口を開けるとドラッグ、頭を動かすとカーソルが移動するというように、顔の表情や動きを使ってさまざまな操作が可能となる仕組みです。
Android版GameFaceの設定画面
Introducing Project Gameface for Android(YouTube動画へ)

なお、Android端末でProject Gamefaceを動かすためのソースコードはこちらからゲットできるようになっているそうです。
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https://github.com/google/project-gameface
Project GamefaceのGithub画面
これまでにもAndroidユーザーがハンズフリーで(顔を動かすだけで)端末を操作できる特定のアプリとメーカーはありましたが、資金調達が難しく開発が頓挫していました。
今回発表されたProject Gamefaceのおかげで、すべてのAndroidユーザーがハンズフリーで端末を操作することができる日がやってきたのではないでしょうか。

また2024年5月17日、Googleの公式アナウンスではありませんが「ChromebookでもProject Gamefaceが使えるようになる」というWeb記事がアップされています。
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You'll soon be able to control Chromebooks with just your face(該当のWeb記事へ)
ChromebookでProject Gameface
(Image credit: Nicholas Sutrich / Android Central
同年5月18日には、こういうタイトルのWeb記事がアップされています。
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顔のジェスチャーだけで Chromebook を操作できるようになります(該当のWeb記事へ)
GIGAスクール構想で日本中の児童生徒に学習者用タブレット端末が配備されています。
特別支援学校ではアクセシビリティに優れているという観点からiPadを配備している自治体が多いのですが、Chromebookを特別支援学校に配備している自治体もあります。
Chromebookが配備された自治体の肢体不自由特別支援学校にとっては朗報になるかもしれません。
今後の公式発表に注目していこうと思っています。