2022年にe-AT活用をサポートしていた熊本県立C特別支援学校から「夏休み中の職員向け研修会で講演をしてください」と依頼されましたので、2024年7月23日(火曜日)に行ってきました。
依頼された講演タイトルは【デキルを引き出すICT機器の効果的な活用】です。
熊本県立C特別支援学校は肢体不自由特別支援学校なので、ICT機器を含めたe-ATが無いと子どもたちの学習は成り立たないケースが少なくありません。
GIGAスクール構想により熊本県立の特別支援学校には学習者用タブレット端末としてiPadが1人1台配備され、肢体不自由と病弱の特別支援学校にはTDパイロットが複数台配備されています。
子どもたちが学習する手段は確実に増えていますが、それを活かすには教員の心構えというものが大切だと思っています。
〇〇したいというココロを不自由にさせない教育
特別支援学校向けには毎回お話しするのですが、「肢体不自由教育とは、子どもたちの◯◯したいというココロを不自由にさせない教育である」ということと
デキルことを活かすという発想が大切
そのためにはデキルことを活かすという発想が大切だと思います。
それを具現化するのが支援技術Assistive Technologyであり、なかでもe-ATの活用は特別支援学校には必須のものであることをお話ししてきました。
また、重度・重複障害と評価・診断されがちな子どもたちが多く在籍する学校ですので、【AACの考え方とその技法】【コミュニケーション支援で大切にしたいこと】も紹介してきました。
AACの3技法
コミュニケーション支援で大切にしたいこと
今年度赴任された教員が半数近くいらっしゃるということでしたが、2時間にわたる講義(実技なし)でしたが、皆さん熱心に聞いてくださっていました。
講演中のSam
なお、熊本県立C特別支援学校でのe-AT活用サポートは以下のブログ記事で紹介していますので、併せてお読みください。
 ↓ ↓ ↓
C特別支援学校におけるe-AT活用に関するコンサルテーション記録(該当のブログ記事へ)
04EyeMoT Sensoryで追視する力の向上
C特別支援学校におけるe-AT活用に関するサポート記録①〜神の手を減らしたいと願う教諭の粘り勝ち(該当のブログ記事へ)
熊本高専から貸し出すWinPC
C特別支援学校におけるe-AT活用に関するサポート記録②〜ターゲットを待ち伏せするS君がTシャツを作ってました(該当のブログ記事へ)
S君が視線入力でデザインしたTシャツ
9月に2回訪問サポートしたC特別支援学校から嬉しい知らせが届きました(該当のブログ記事へ)
視線入力で描いた絵のTシャツを着る担任
C特別支援学校におけるe-AT活用に関するサポート記録〜新しいパソコンで視線入力ができる環境を構築してきました
(該当のブログ記事へ)
キャリブレーションするFSくん