2023年度に続き愛媛大学教育学部特別支援教育講座教授苅田 知則さんからの依頼で、2024年8月27日(火曜日)と28日(水曜日)の2日間、代替コミュニケーション論という授業科目の集中講義を担当させていただきました。
愛媛大学城北キャンパス入口
プレゼントップ
通常、大学の集中講義は30時間(愛媛大学の場合15コマ)で開講されますので、3日間ぶっとおしの授業になります。
体力的にしんどいこともあり、29日(木曜日)の講義は福岡県教育センター指導主事の待木 浩一さんに担当してもらいました。
受講した学生は、1年生9名、2年生4名、3年生6名、4年生1名、大学院生2名の計22名。
Samが担当した1日目は、まず「代替コミュニケーションとは何か」という講義からスタート。
その中で、30年以上前に関わったアテトーゼ型脳性麻痺による表出困難なYさんの事例を紹介。
Yさんが困っていたこと
IQ98あるYさんが困っていることのうち最大の願いが「誰にでも分かってもらえる表出手段の獲得」でした。
そこで、文字をタイプして発話する機能のあるWebアプリ2種を各自の情報端末機器で体験してもらいました。
提示した課題01
さすがデジタルネイティブ世代の学生たちですので、サクッと操作できましたが、Yさんのように1つのアクセシビリティスイッチに入力するしか随意的に動かせない人の入力方法が分かりません。
そこで、パソコン上でCboardを起動してICT救助隊さんの2スイッチ用スイッチボックスとアクセシビリティスイッチを3〜4人に1セット配布して試してもらいました。
スキャン入力でCboard操作
午後は、GIGAスクール構想によって学習者用タブレット端末が配備されることになって、子どもたちが学ぶ環境が変わってきたことを解説。
特に、障害による困難さのある子どもにとって、アクセシビリティを使うことによって学習上の困難さを軽減・解消することが可能になることを紹介。
各OSのアクセシビリティ階sつサイトのQR
なかでも特別支援学校にはiPadが配備されている自治体が多いので、iPadOSのアクセシビリティについて演習しました。
まずは、Apple製品のアクセシビリティを紹介した動画の視聴から。
Apple製品のアクセシビリティ紹介動画のQR
つづいて、3〜4人に1台iPadを配布してアクセシビリティ機能を演習しました。
演習したiPadOSのアクセシビリティ
アクセシビリティを試す学生諸君
マウスサポート機能やi+Padタッチャーを使う演習では、以下の2つのWebアプリ(touch:waves誰でも野球盤3D)で試してもらいました。
提示した課題02
誰でも野球盤3Dを試す学生諸君
台風10号が日本に接近しているため、28日(水曜日)に松山入りする予定だった待木 浩一さんが前倒しで一日早く来てくれましたので、授業終了後に合流して29日(木曜日)の打ち合わせをして27日(火曜日)は終了。
今日のところはココまで...