2024年9月7日(土曜日)福岡県古賀市にある独立行政法人国立病院機構福岡東医療センターで開催された国立病院機構全国児童指導員協議会九州支部主催による研修会で講演してきました。
福岡東医療センター時間外受付入口
対象は国立病院機構の病棟で働く児童指導員さんたちで、講演のテーマは「重症心身障害児者施設におけるe-ATの活用について」です。
講演中のSam
実は、2018年6月にも九州・沖縄にある国立病院機構の病棟で働く保育士さん向けの研修会で講演させていただいたことがあります。
その時の話が良かったと2021年頃に児童指導員さん(保育士さんではなく)の研修会で講演を依頼されていたのですが、その時はCOVID-19の影響でキャンセルとなっていました。
今回、やっと実現したということになります。
20年ほど前のことですが...
特別支援学校の教員をしていた頃、某国立病院機構(当時は、国立療養所と呼ばれていました)の重症心身障害病棟に入院している子どもたち(当時は、すでに成人された方もいらっしゃいましたが、就学猶予になっておられました)向けに高等部の訪問教育を実施することになり、担当教員に同行したことがあります。
広い病棟に数十台のベッドが並んでいて、医療機器のモニター音や人工呼吸器の音ばかりが聞こえる中、訪問教育担当の教員が因果関係に気づいてもらおうとSimple Technologyを活用する際のフィッティングをしに行ってました。
隣のベッドとの距離が2mぐらいしか無いので、機材の準備や置く場所に知恵を出し合ったことが思い出されました。
そんな話から始まり、参加者の様子を見ていると今もあまり変わってないそうです。
当時は、看護師が「先生、◯◯の時間だから終わって!」と授業中であろうとお構いなしに言われることがしょっちゅうで、担当教員がションボリしているのを励ます役目でもありました。
今も同じだそうです。
そこで、参加者が元気になるような、ひいては患者さんが「今日も楽しかったなぁ」「明日は何があるんだろう」とワクワクしてもらえるような事例をたくさん紹介させていただきました。
Samの講演の後は、3つの病院からの実践紹介タイム!
いずれもSimple Technologyを活用した事例が紹介されました。
ピッチングマシーンでピンボールをするF病院
ピッチングマシーンでピンボールをする工夫や看護師長に肩たたきをするマシーンなど、どれもワクワク楽しい実践事例が紹介され、参加者のみならずSamも感動しました。
看護師長に肩たたきをするM病院
その病院で活用されているe-AT機器の展示や体験もできるコーナーがあり、事例発表の後、皆さん体験しておられました。
魚釣りマシーン
各種体験コーナーの様子
写真を撮り忘れたのですが、男性スタッフがピッチングマシーンで野球対決を本気でしているのが微笑ましかったです。
その一人が「こういう工夫があれば、患者さんが楽しく過ごせそうです」と嬉しそうに話してあったので、その病院の今後が楽しみです。