2024年9月17日(火曜日)未明に正式リリースされたiPadOS18.0のアクセシビリティにボーカルショートカット(英語名:Vocal Shortcuts)という新しい機能が追加されました。
ボーカルショートカット
手指の動作に困難さのある肢体不自由児・者の中には、iPadを操作する際に、
「コントロールセンターを表示したいけれど画面の右上から下方向に向かって指一本をスワイプできない」
「スクリーンショットを取りたいけれど両手がうまく使えない」
「Siriを使いたいけれどホームボタンやトップボタンが長押しできない」
「Assistive Touchメニューのアイコンがタップできない」
といった悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。
もちろん、スイッチコントロールを使えば解決することではありますが、
「なんとか声は出せるんだよなぁ」
「でも、音声コントロールで認識されるような発語にはならない」
「声を出すだけでアプリを起動できたら便利なんだけどなぁ」
というニーズのある方もいらっしゃると思います。
そんな時に便利になると思われるアクセシビリティ機能がボーカルショートカットです!
ボーカルショートカットの例
上写真のようにボーカルショートカットの設定画面で、得意な発声をiPadに話しかけて覚えさせることによって、予め用意されたアクションを実行することができるようになります。
つまり、iPadに「スクショ」と話しかけるだけで画面のスクリーンショットが撮れるようになりますし、「ホーム」と話しかけるだけでホームに戻ることができるようになります。
言葉を話すことが苦手でも発声ができれば認識してくれます。
つまり、「こん」と話しかけるだけでコントロールセンターを開くことができたり、「か」と話しかけるだけでカメラアプリを起動させることができたりするわけです。
その使い方を紹介した動画を作ってみました。
 ↓ ↓ ↓
iPadOS18.0に追加された新しいアクセシビリティ機能【ボーカルショートカット】の紹介20240926_#0931(YouTube動画へ)

ボーカルショートカットを使うために発する声は、聞き取りづらいと思われる声でもiDevicesが学習しますので、試してみる価値はあるのではないでしょうか?
ちなみに、アテトーゼ型脳性麻痺による肢体不自由当事者であるオーストラリア在住のChristopher Hills(通称Chris)が、「ボクの声でもボーカルショートカットが使えたよ」ということをYouTube動画で証明してくれています。
 ↓ ↓ ↓
iOS & iPadOS 18 - Vocal Shortcuts - Beta(YouTube動画へ)