今年度(2025年度)前期、福岡教育大学大学院教職実践専攻(教職大学院)で《特別支援教育におけるICTの利用と実践》という授業を担当させていただくことになりました。
その内容の一部を備忘録として書き留めていきたいと思います。

4月15日(火曜日)から始まった教職大学院での授業では、受講する院生が特別支援教育の現場に出た時(あるいは戻った時)の実践力を獲得・向上するために、実際にICT機器を操作しながら学びを深めてもらうよう計画しています。
その2回目の授業では、見ることに困難のある子どもたちがICT機器を利用する際に役立つ標準アクセシビリティを学んでもらいました。
当日の学習目標は【全盲の人がスマートフォンで写真を撮るにはどうしたらよいでしょうか?】ということ!
人が外界の情報を得るために80%を視覚に頼っていると言われています。
したがって、全盲や弱視といった見ることに困難さのある人は、外界からの情報を得にくいわけです。
それを補うために聴覚や触覚といった他の感覚を利用しておられる当事者は少なくありません。
スマートフォン、タブレット端末、パソコンといったICT機器はデジタルで情報を処理しますので、資格情報を聴覚情報に変えることはお手のものです。
そのためのスクリーンリーダーという技術が進化し、各OSの標準アクセシビリティとして搭載されていますが、ほとんどの人はご存知ありません。

文部科学省のGIGAスクール構想によって、全国の小・中学生には(一部の自治体では高校生にも)一人1台の学習者用タブレット端末が配備されています。
自治体ごとに学習者用タブレット端末のOSが違っていたり、同じ自治体でも学校種によって配備されている学習者用タブレット端末のOSに違いがありますが、スクリーンリーダーの存在を教員が知っておけば、見ることに困難さのある子どもたちの学習がはかどる可能性があります。
そこで、院生が持っているスマートフォン、タブレット端末、パソコンを使って各OSのスクリーンリーダーを試してもらいました。
はじめは、スクリーンリーダーの設定方法や操作方法を紹介して試してもらい、つづいて、見えない状態を擬似的に作って試してもらいました。

受講している院生のスマートフォンは、7割がiPhoneで3割がAndroid...
AndroidユーザーでiPadを持っていない院生にはSamが持参したiPad(第5世代)を配って、iOS/iPadOSのスクリーンリーダー【VoiceOver】を試してもらいました。
ペアになってスマートフォンやタブレット端末で相手の写真を撮ることにもチャレンジ!

その後、AndroidユーザーにはAndroidOSのスクリーンリーダー【TalkBack】を使ってVoiceOverと同じようなことができるかを検証してもらい、他の院生に披露してもらいました。

つづいて、8割の院生が使っているWindowsのスクリーンリーダー【ナレーター】を紹介しながら試してもらったところで授業終了前10分!!!
大慌てでChrome OSのスクリーンリーダー【ChromeVox】の解説動画を紹介して授業終了...


ハンズオンは予定していた内容の5〜6割程度で時間がきちゃいますが、受講している院生に課しているGoogle Classroomでのリアクションペーパー(Google Classroom>授業>質問に回答してもらいます)には、「iPhoneやiPadについてはVoiceOverという機能があることは知っていたが、画面の操作について知らなかったこともたくさん知ることもできてよかった。」「実際にVoiceOverを使ってみて、 まずそのような機能があることに驚きました。他にもiPhoneの中には自分の知らない機能があるのだろうなと思い知りたいと思いました。それと同時に私以外にも多くの人にこのような機能があることを知ってもらいたいと感じました。」「目隠しをしてVoiceOverで写真を撮りましたが、直前まで風景を見ていても画面の構図を想像することが難しく、ねらった人物を画角におさめることに苦労しました。今は特別な機械を購入しなくても元々の機能で対応できることもあることを知り、視覚障害に限らずカスタマイズして使いやすくできることを教員が知っておくことで多様な子どもたちが学習に参加しやすくなると感じました。」といったことが書かれていたので、目標は概ね達成できたかなと思っています。
次回は、見えづらさを軽減するアクセシビリティ機能や音声でICT機器を操作するアクセシビリティ機能について学んでいただく予定です。
その内容の一部を備忘録として書き留めていきたいと思います。

4月15日(火曜日)から始まった教職大学院での授業では、受講する院生が特別支援教育の現場に出た時(あるいは戻った時)の実践力を獲得・向上するために、実際にICT機器を操作しながら学びを深めてもらうよう計画しています。
その2回目の授業では、見ることに困難のある子どもたちがICT機器を利用する際に役立つ標準アクセシビリティを学んでもらいました。
当日の学習目標は【全盲の人がスマートフォンで写真を撮るにはどうしたらよいでしょうか?】ということ!
人が外界の情報を得るために80%を視覚に頼っていると言われています。
したがって、全盲や弱視といった見ることに困難さのある人は、外界からの情報を得にくいわけです。
それを補うために聴覚や触覚といった他の感覚を利用しておられる当事者は少なくありません。
スマートフォン、タブレット端末、パソコンといったICT機器はデジタルで情報を処理しますので、資格情報を聴覚情報に変えることはお手のものです。
そのためのスクリーンリーダーという技術が進化し、各OSの標準アクセシビリティとして搭載されていますが、ほとんどの人はご存知ありません。

文部科学省のGIGAスクール構想によって、全国の小・中学生には(一部の自治体では高校生にも)一人1台の学習者用タブレット端末が配備されています。
自治体ごとに学習者用タブレット端末のOSが違っていたり、同じ自治体でも学校種によって配備されている学習者用タブレット端末のOSに違いがありますが、スクリーンリーダーの存在を教員が知っておけば、見ることに困難さのある子どもたちの学習がはかどる可能性があります。
そこで、院生が持っているスマートフォン、タブレット端末、パソコンを使って各OSのスクリーンリーダーを試してもらいました。
はじめは、スクリーンリーダーの設定方法や操作方法を紹介して試してもらい、つづいて、見えない状態を擬似的に作って試してもらいました。

受講している院生のスマートフォンは、7割がiPhoneで3割がAndroid...
AndroidユーザーでiPadを持っていない院生にはSamが持参したiPad(第5世代)を配って、iOS/iPadOSのスクリーンリーダー【VoiceOver】を試してもらいました。
ペアになってスマートフォンやタブレット端末で相手の写真を撮ることにもチャレンジ!

その後、AndroidユーザーにはAndroidOSのスクリーンリーダー【TalkBack】を使ってVoiceOverと同じようなことができるかを検証してもらい、他の院生に披露してもらいました。

つづいて、8割の院生が使っているWindowsのスクリーンリーダー【ナレーター】を紹介しながら試してもらったところで授業終了前10分!!!
大慌てでChrome OSのスクリーンリーダー【ChromeVox】の解説動画を紹介して授業終了...


ハンズオンは予定していた内容の5〜6割程度で時間がきちゃいますが、受講している院生に課しているGoogle Classroomでのリアクションペーパー(Google Classroom>授業>質問に回答してもらいます)には、「iPhoneやiPadについてはVoiceOverという機能があることは知っていたが、画面の操作について知らなかったこともたくさん知ることもできてよかった。」「実際にVoiceOverを使ってみて、 まずそのような機能があることに驚きました。他にもiPhoneの中には自分の知らない機能があるのだろうなと思い知りたいと思いました。それと同時に私以外にも多くの人にこのような機能があることを知ってもらいたいと感じました。」「目隠しをしてVoiceOverで写真を撮りましたが、直前まで風景を見ていても画面の構図を想像することが難しく、ねらった人物を画角におさめることに苦労しました。今は特別な機械を購入しなくても元々の機能で対応できることもあることを知り、視覚障害に限らずカスタマイズして使いやすくできることを教員が知っておくことで多様な子どもたちが学習に参加しやすくなると感じました。」といったことが書かれていたので、目標は概ね達成できたかなと思っています。
次回は、見えづらさを軽減するアクセシビリティ機能や音声でICT機器を操作するアクセシビリティ機能について学んでいただく予定です。
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