2025年7月22日(火曜日)は福岡教育大学大学院教職実践専攻(教職大学院)での授業日でした。
福岡教育大学の正門
テーマは、マウス操作やキーボード操作を補助・代替する周辺機器。
肢体不自由児の中には、ICT機器に入力するためのマウス操作やキーボード操作に困難のある子どもたちがいます。
そこで、下表のような機器があることを紹介し、そのうちのいくつかは実際に操作・演習してもらいました。
マウス操作やキーボード操作を補助・代替する周辺機器
①テンキーを利用したマウスキー機能
テンキーを利用したマウスキー機能
表計算をしたり数字キーを入力する際に使われることのあるテンキーのキー操作ができれば、マウスポインターを動かしたりクリック操作も可能になる【マウスキー】という機能が下表に示したように各OSの標準機能として備わっています。
テンキーを利用したマウスキー機能のOS別参考サイト
②トラックパッド
トラックパッド
ノートパソコンのほとんどに採用されているトラックパッドは、手指を動かす範囲が狭くて良いので、進行性筋疾患の子どもたちにとって使いやすい場合があります。
とは言え、ノートパソコンの本体に付いているトラックパッドの位置に手指を移動させることが難しいケースがあります。
その場合、外付けのトラックパッドを使うと良いケースがあります。
障害の程度が進行していくとクリック操作が難しくなることがありますが、その場合、マウスポインターを指定した時間とどめておけばクリックしてくれるという滞留機能(=オートクリック機能)を使うと良いケースがあります。
各OSの設定方法を下表にまとめて提示しました。
クリックボタンの操作が難しい場合に便利な滞留機能のOS別参考サイト
③トラックボール型マウス
トラックパッドのように外付けの入力装置として肢体不自由児・者によく使われているものとしてトラックボールがあります。
トラックボール型マウス
サイズや形状は多岐にわたっていますので、対象児の手指の大きさや動かせる範囲などに応じてフィッティングすると良いでしょう。
トラックボール型マウスを試す院生
小型のトラックボールマウスを試す院生
④ジョイスティック型マウス
ゲーム機などでお馴染みのジョイスティックを肢体不自由児・者向けに作られた入力装置にジョイスティック型マウスがあります。
ジョイスティック型マウス
小型のジョイスティック型マウスは、頸髄損傷によって首から下の動作が麻痺した方々がアゴの下に設置して使われるケースもあります。
⑤らくらくマウスⅢ
ジョイスティックやキーの操作が可能な方向けに作られた入力装置にらくらくマウスⅢがあります。
らくらくマウスⅢ
キーガードは取り付け&取り外しが可能で、アクセシビリティスイッチ入力でクリックやドラッグなどの操作も可能になるようにスイッチジャックが取り付けられています。
らくらくマウスⅢを試す院生
らくらくマウスⅢの使用動画がYouTubeで視聴できるようになっています。
らくらくマウスⅢジョイスティック型の使用動画
らくらくマウスⅢボタン型の使用動画
⑥ヘッドトラッキング型マウス
他の身体部位よりも頭の方が楽に動かせる場合に使われるのがヘッドトラッキング型マウスです。
現時点で購入可能なモノは、ZonoシリーズとJINS ASSIStです。
ヘッドトラッキング型マウスZonoシリーズ
Zonoシリーズは無線入力方式が採用されていて、Zono 2は2.45GHz帯無線でICT機器に接続し、Zono XはBluetoothでICT機器に接続して使います。
受講した院生には、WindowsPCで起動したゲーム性のあるアプリを使って、それぞれの入力装置を試してもらいました。
講義室の機器レイアウト
次回のテーマも【マウス操作やキーボード操作を補助・代替する周辺機器】ですが、視線入力を予定しています。