2001年、こころリソースブック出版会から【デキルことを活かすシンプル・テクノロジー〜重い障害をもつ子供たちの遊び・学習活動への100のヒント〜】という本を出版させていただきました(塩田佳子さんとの共著)。
今では絶版となっている本ですが、Simple Technologyで可能になる活動100個を紹介したものです。
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この本の冒頭で、Simple Technologyについてこんなことを書いています。


Simple Technologyは、障害があるために受動的だった子どもたちが能動的に活動するための環境を提供してくれます。

自分自身の力で遊ぶことができるようになった子どもたちは、自ら作り出す喜びや成就感・満足感を味わうと同時に「自分にもデキルゾ」という自信を持つようになってきます。

また、今まで「この子にはデキナイよ」とあきらめていた活動がSimple Technology を利用して可能になってきますと、周囲の人々が変わってきます。
「すごいじゃないか」と褒めるようになるだけでなく、「この子はデキルんだ」というようにその子の持っている潜在的な能力を認めるようになってきます。

さらに、子どもがSimple Technologyを利用して家庭や学校の中でお手伝いをするようになると、周囲の人から「ありがとう」「助かったよ」「もう一度頼むよ」 といった言葉をかけられることになります。

褒められる・認められる・依頼される・感謝されると、人は誰しも喜びを感じ「もう一度やってみたいな」「次も頑張るぞ」という意欲が湧いてくるものです。
それは、どんなに障害の重い子どもであっても同じではないでしょうか。

したがって、能動的にオモチャ等に関わって遊んだり、毎日責任を持って何らかの役割を担えることは、障害のある子どもたちの意欲を育てる上でたいへん重要なことだと思います。

今も依頼される講演の中で熱く語る部分なので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

さて、前置きが長くなりました(^_^;)
メールやFacebookで「乾電池で動くオモチャにスイッチを繋ぐ方法を教えてください。」と尋ねられることがありますので、紹介動画を作ってYouTubeにアップしています。
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SimpleTechnologyで電動オモチャを作動させる例20160104_#0035

コンセントで作動する家電品を外付けスイッチでON/OFFするSimple Technologyについては、後日投稿します。

なお、本で読んでみたいという方は、日本福祉大学教授の金森さん編著による書籍「マジカルトイボックスの教材&アイデア100連発  障がいの重い子の「わかる」「できる」みんなで「楽しめる」」をご購入ください。
ハイテク&ローテクを織り交ぜて、子どもたちが【デキル】ことを活かして活動に参加する方法や考え方が紹介してあるオススメ本です。
この書籍には電子版もあります。
電子版は、
こちらから購入できます。
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http://www.shinanobook.com/genre/book/2466