AndroidタブレットをWindowsパソコンのキーボードとして利用するためのRickeyというアプリをイデア・フロント株式会社が開発・販売しています。
前任校時代、上肢の可動範囲が狭いSMA児(当時、小学1年生)に使ってもらっていました。

その子は筆記具を持って操作することに困難さがありましたので、Windowsノートパソコンを使ってタッチパッドでマウス操作をしながらノートの代わりに使っていました。
文字を入力する際はスクリーンキーボードPboard(=PIGYソフトウェアキーボード)を使い、五十音配列のキーボードを表示してタイプしていましたが、パソコン画面の広いエリアにPboardのキーボードが表示されるため、文字タイプしたいエリアが隠れて困ることがありました。

そこで、初代Rickeyをインストールした7インチサイズのAndroidタブレットを使って文字入力をするようにしました。
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Wi-Fi環境が無い学校だったので、Bluetoothで接続できることとスクリーンキーボードでパソコンの画面が隠れないという利点があり、対称児の入力効率がアップしました。
しかしながら、マウスポインターの移動やクリック操作はWindowsパソコンのタッチパッドを使わなくてはならなかったので、一手間かかっていました。
そんなRickeyがRickey+(=リッキーVer.2)となってバージョンアップしたというニュースが飛び込んできました。

初代Rickeyとの大きな違いの1つが、マウスパッド機能が搭載されたことです。
その結果、Rickey+をインストールしたAndroid端末(5インチ以上のスマートフォンとタブレットに対応)が、ワイヤレスのキーボード&マウスになるというわけです。

SMAだけでなく筋ジストロフィーなどの筋疾患により上肢の可動範囲が狭くなった方のうち、5インチの画面上で指を動かせる方であれば、Windowsパソコンへの入力がしやすくなりそうです。